気象予報士試験ドットコム

気象予報士・防災士です。気象会社で働いています。自分の勉強のため&気象予報士試験に挑戦する人の参考になればと思ってサイトを作りました。

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題13(2020年8月試験)

予報業務の許可を受けた者が予報業務を行う際の気象予報士の配置等に関する次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせてとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。 (a) 現象の24時間先から1週間先までの予報作業を毎日4時間にわたり行うとして予報業務の許可を受けた者は,事業所ごとに,3名以上の気象予報士を配置しなければならない。 (b) 事業所において現象の予想に携わる気象予報士は,気象庁長官から発行された気象予報士登録通知書を事業所に掲示しておかなければならない。 (c) 複数の気象予報士の配置が規定さ ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題12(2020年8月試験)

気象庁以外の者が予報業務を行うときに必要な気象庁長官の許可に関する次の文(a)〜(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを1つ選べ。 (a) 気象庁が発表した最高気温の予報を用いて,熱中症に関する注意喚起等の情報を発表するときには,予報業務の許可を受けなければならない。 (b) 気象予報士が,観光地の独自の天気予報を個人のホームページに公開するときには,予報業務の許可を受ける必要はない。 (c) 気象予報士の資格を持つ社員が,屋外作業のために現場周辺のきめ細かな天気予報を行うときには,自社だけ ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題11(2020年8月試験)

主要な温室効果ガスである二酸化炭素について述べた次の文章の下線部(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。  人為起源の二酸化炭素は,化石燃料の燃焼やセメント生産などで大気中に排出され,その一部は(a)植物や海洋に吸収されている。大気中に残留するのは人為起源の二酸化炭素排出量の(b)5%程度であり,これが蓄積して大気中の二酸化炭素の濃度は平均的には年々増加している。  大気中の二酸化炭素の濃度には,地域による違いや季節変動があり,各半球の平均でみれば,(c)北半球の ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題10(2020年8月試験)

成層圏について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。 (a) 1月の成層圏上部においては,一般に北極付近が全球の中で最も気温が低い。 (b) 1月の北半球の成層圏上部では,プラネタリー波の対流圏からの伝播により,アリューシャン列島付近に高気圧がしばしば現れる。 (c) 対流圏から成層圏へプラネタリー波が伝播するのは,成層圏が西風になっているときである。 (d) 成層圏に伝播するプラネタリー波は,地形や海陸の熱的効果により励起され,2000km程度の波 ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題9(2020年8月試験)

台風について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 台風は,積雲対流によって放出される潜熱をエネルギー源として発達するとともに,そのエネルギー源により勢力が維持される。 (b) 最盛期の台風の中心付近の中上層には,周辺より気温の高い暖気核が存在する。 (c) 各高度における台風の最大風速は,一般的には,地表面から対流圏界面まで高さとともに増大する。  (a)(b)(c) ①正正誤 ②正誤正 ③正誤誤 ④誤正正 ⑤誤誤正 << 前の ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題8(2020年8月試験)

中緯度の温帯低気圧が発達し,その発達過程が終了した段階における特徴について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 対流圏上層に,切離した低気圧があることが多い。 (b) 南半球においては,発達時に上空に向かって東に傾いていた気圧の谷の軸がほぼ鉛直となる。 (c) 地上低気圧の上空には,対流圏界面の高度が周囲より低いところがある。  (a)(b)(c) ①正正正 ②正正誤 ③正誤正 ④誤正正 ⑤誤誤誤 << 前の問題 次の問題 &g ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題7(2020年8月試験)

 図はダウンバーストの模式図である。積乱雲からの下降流は円柱状に生じており,その下降流は,地上付近に達するとほぼ水平に,地表面から高度50mまでの範囲で高さ方向に一様な風速で,図のように軸対称に広がるものとする。  高さhにおける円柱の半径を500m,下降流の速さを円柱内で一様に20m/sとするとき,地表面近くで下降流の中心から1000m離れた地点Rにおける地表面から高さ50mまでの範囲の水平風速として最も適切なものを,次の①~⑤の中から1つ選べ。ただし,定常状態を仮定し,高さhおよび地点Rの空気の密度は ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題6(2020年8月試験)

太陽放射や地球放射について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。 (a) 大気は,太陽放射のうち波長が0.3μmより短い紫外線の大部分を,地表面に達する前に吸収する。 (b) 雲は,太陽放射を反射し地表の冷却に寄与する一方で,地表面等からの赤外線を吸収し,自らの温度に応じた赤外線を射出することにより地表面を加熱する放射効果をあわせて持っている。 (c) 大気は,「大気の窓」と呼ばれる波長域以外では,地球放射をほとんど吸収しない。  (a)(b)(c) ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題5(2020年8月試験)

霧について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。 (a) エーロゾルの有無は霧の発生に影響を及ぼさない。 (b) 初夏に釧路沖で発生する海霧は、海面水温より冷たい空気が、オホーツク海などから流れてきて発生することが多い。 (c) 放射霧は雲の少ない夜間から明け方にかけて発生しやすいが、風が強いと発生しにくい。 (d) 温暖前線に伴い長時間降雨があり、地表面近くに湿った冷気があるところへ、上空の暖気から比較的高温の雨粒が落下して蒸発すると、前線霧が発生 ...

【第54回】2020年8月試験

【第54回】学科一般・問題4(2020年8月試験)

 図は、北緯30°に位置する点Aおよび点Bの、850hPa面と500hPa面における風を表したものであり、各図の風ベクトルは同じ縮尺で描いてある。  850hPaでは、点A、点Bともに同じ強さの南風である。点Bにおける850hPaと500hPaの間の平均気温(K)の温度勾配の大きさは、点Aの温度勾配の大きさの半分で、勾配の向きはいずれも同じである。  このとき、点Bの500hPaの風ベクトルとして正しいものを下図の中の①~⑤の中から1つ選べ。ただし、ここでは温度風の関係が成立するものとする。また、風ベクト ...