気象予報士試験ドットコム

気象予報士・防災士です。気象会社で働いています。自分の勉強のため&気象予報士試験に挑戦する人の参考になればと思ってサイトを作りました。

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題11(2018年8月試験)

⼤気中の温室効果気体について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る語句と数値の組み合わせとして最も適切なものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 ⼆酸化炭素とならび温室効果の⼤気全体への寄与が⼤きな気体は,(a)である。⼆酸化炭素の地球全体の平均の⼤気中濃度は,18世紀半ばの280ppm程度から2015年以降は(b)程度となっている。⼤気と海洋の間では常に⼆酸化炭素のやり取りが⾏われており,海洋全体で平均すると,海洋は⼆酸化炭素を(c)している。   (a) (b) (c) ① ⽔蒸気 400ppm ⼤気 ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題10(2018年8月試験)

成層圏にみられる現象について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 南半球の冬季の極渦内では,気温が上昇して,極成層圏雲という特殊な雲が発⽣する。 (b) 南極のオゾンホールは,7⽉頃に発⽣し,10⽉頃には消滅する。 (c) ⾚道域上空の成層圏でみられる準⼆年周期振動において,東⾵から⻄⾵へ,あるいは⻄⾵から東⾵への⾵向の変化は,下層で始まり上層ほど時期が遅くなる。 (d) 北半球の⾼緯度を中⼼に気温が突然に上昇する突然昇温は,対 ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題9(2018年8月試験)

積乱雲により形成されるガストフロントについて述べた次の⽂(a)〜(d)の下線部の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 積乱雲の中で,⼤きな⾬粒やあられやひょうなどの氷粒⼦が落下するときに周りの空気が引きずりおろされる。 (b) ⾬粒の蒸発や,あられやひょうなどの氷粒⼦の融解などにより冷却された⼤気が下層にたまることにより,積乱雲の雲底下に局地的な⾼気圧が形成される。 (c) ガストフロントの通過時には,気温,相対湿度,気圧がいずれも低下する。 (d) ガストフロントの先端で,新 ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題8(2018年8月試験)

大規模な大気の運動におけるエネルギーの変換と熱輸送,水蒸気輸送について述べた次の文(a)~(d)の下線部の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。 (a) 発達中の傾圧不安定波では,基本場の水平温度傾度に起因する有効位置エネルギーが減少し,波の運動エネルギーが増大するエネルギーの変換が起きている。 (b) 発達中の傾圧不安定波は暖気を極向きに,寒気を赤道向きに輸送しており,いずれも極向きに熱を輸送している。 (c) ハドレー循環は,中緯度帯で極向き熱輸送に主要な役割を果たしている。 (d) ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題7(2018年8月試験)

 中度地方の地衡風による温度移流について述べた次の文章中の空欄(a)~(c)に入る最も適切な語句と数値の組み合わせを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。 地衡風による温度移流は,地衡風速,(a)および等圧線と等温線のなす角θによって表される。地点Pとその周辺の気圧と気温の水平分布が図の等圧線と等温線で示すような関係にあるとき,(b)の地点Pにおける温度移流は暖気移流である。また,地点Pにおける地衡風速が5m/s,(a)の大きさが0.3℃/10km,角θが90°のとき,暖気移流による気温変化率は(c)℃/h で ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題6(2018年8月試験)

⼤気に働く⼒と⾵について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。  地衡⾵は,気圧傾度⼒とコリオリ⼒が釣り合うように吹く⾵である。上空では地衡⾵が卓越するが,(a)地表付近では⾵向と反対向きに働く摩擦⼒の影響が無視できず,(b)⾼気圧側から低気圧側に向かう⾵成分が加わる。  台⾵のように遠⼼⼒が無視できない場合,台⾵の周辺ではコリオリ⼒は遠⼼⼒と(c)同じ向きに働くため,気圧傾度⼒が同じならば,その⾵速は地衡⾵を仮定して求められる⾵速と⽐べて ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題5(2018年8月試験)

⼤気中の各種の粒⼦による太陽光や電波の散乱について述べた次の⽂(a)〜(d)の下線部の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 地表⾯や雲による太陽放射の反射は地球のアルベドに寄与するが,⼤気中の気体分⼦,エーロゾルによる反射と散乱は地球のアルベドに寄与しない。 (b) 可視光線が空気分⼦によって散乱されるとき,散乱強度は波⻑によらない。 (c) 光が⼤気中のエーロゾル粒⼦によって散乱されるとき,粒⼦の半径が光の波⻑と同程度から⼤きくなるにつれて,ミー散乱の寄与が⼤きくなる。 (d ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題4(2018年8月試験)

降⽔過程におけるエーロゾルの役割に関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) エーロゾルを含まない清浄な空気中では,相対湿度が101%になっても⽔滴は形成されない。これは,⼩さな⽔滴が平衡状態として存在するために必要な過飽和度が1%よりも⾼いからである。 (b) ⽔溶性のエーロゾルの働きによって⼤気中に発⽣した⽔滴は,溶解した物質の効果により相対湿度が100%に達しなくとも⽔滴として存在できる。 (c) ⼤陸上の積雲は,⼀般に海洋上の積雲 ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題3(2018年8月試験)

 静⽔圧平衡について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。  静⽔圧平衡の状態にある⼤気において,厚さΔZの気層の上⾯と下⾯との気圧差ΔPは,気層の平均的な密度をρ,重⼒加速度をgとすると,(a)ΔP = −ΔZ /(ρ g )と表せる。  静⽔圧平衡の式と(b)熱⼒学第⼀法則を⽤いると,ΔPと気層の平均気温との関係を求めることができる。  平坦な地形において地上からの⾼度Hmで気圧が⽔平⽅向に⼀様なとき,地上気圧は(c)⾼度0m〜Hmの気層内の平均 ...

【第50回】2018年8月試験

【第50回】学科一般・問題2(2018年8月試験)

 温度270Kの空気塊A〜Dの気圧と相対湿度が下の表のとおりであるとき,各空気塊の温位および相当温位の相互の関係について述べた次の⽂(a)〜(d)の中で正しいものの個数を,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 空気塊Aの温位は,空気塊Bの温位より低い。 (b) 空気塊Aの相当温位は,空気塊Cの温位より低い。 (c) 空気塊Bの相当温位は,空気塊Cの相当温位より低い。 (d) 空気塊Cの温位は,空気塊Dの温位より低い。 ① 0個 ② 1個 ③ 2個 ④ 3個 ⑤ 4個 << 前の問題 次の問題 ...