【第50回】学科一般・問題11(2018年8月試験)

⼤気中の温室効果気体について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る語句と数値の組み合わせとして最も適切なものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。

⼆酸化炭素とならび温室効果の⼤気全体への寄与が⼤きな気体は,(a)である。⼆酸化炭素の地球全体の平均の⼤気中濃度は,18世紀半ばの280ppm程度から2015年以降は(b)程度となっている。⼤気と海洋の間では常に⼆酸化炭素のやり取りが⾏われており,海洋全体で平均すると,海洋は⼆酸化炭素を(c)している。

  (a) (b) (c)
⽔蒸気 400ppm ⼤気へ放出
メタン 400ppm ⼤気から吸収
⽔蒸気 400ppm ⼤気から吸収
メタン 800ppm ⼤気へ放出
⽔蒸気 800ppm ⼤気から吸収
答え
③ ⽔蒸気 400ppm ⼤気から吸収
解説 (a)について
「⼆酸化炭素とならび温室効果の⼤気全体への寄与が⼤きな気体は,(a)である。」

(a)は⽔蒸気です。

大気による温室効果の寄与率は、水蒸気が約6割、二酸化炭素が約3割、その他が約1割です。

ただし、大気中の水蒸気濃度は人間活動に直接左右されないため、水蒸気は人為起源の温室効果ガスとしては扱いません。

■参考
温室効果のメカニズム(環境省)
温室効果ガスにはどんな種類がありますか?(気象庁)
水蒸気は気候変動にどのように重要なのか?(気象庁)

解説 (b)について
「⼆酸化炭素の地球全体の平均の⼤気中濃度は,18世紀半ばの280ppm程度から2015年以降は(b)程度となっている。」

(b)は400ppmです。

平成27年12月、二酸化炭素の月別平均濃度が初めて400ppmを超えました。

■参考
全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超えました(環境省)
「400ppm」の報道で考える(国立環境研究所,地球環境研究センター)

解説 (c)について
「⼤気と海洋の間では常に⼆酸化炭素のやり取りが⾏われており,海洋全体で平均すると,海洋は⼆酸化炭素を(c)している。」

(c)は⼤気から吸収です。

大気と海洋の間では常に二酸化炭素のやり取りが行われており、海洋全体で平均すると、海洋は大気から二酸化炭素を吸収しています。(気象庁

海洋による二酸化炭素の吸収・放出は、「大気と海洋の二酸化炭素分圧の差」と「風速の変動」によって変わります。

また、季節や年によっても変動しています。

海洋は「大気から二酸化炭素を吸収する海域」と「大気に二酸化炭素を放出する海域」がありますが、トータルでは「大気から二酸化炭素を吸収する」ほうが多いです。

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