【第50回】学科一般・問題14(2018年8月試験)
気象観測について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 学会に発表する論⽂に掲載するデータを得るため⼤学が⾵速観測施設を国内に設置する場合は,その旨を気象庁⻑官に届け出なくともよい。 (b) 河川管理者が流域住⺠に洪⽔の発⽣を通知する⽬安とするため河川に⽔位観測施設を設置する場合,気象庁⻑官に届け出なくともよい。 (c) 船舶から気象庁⻑官に対してその成果の報告を⾏わなければならない気象の観測に⽤いる気象測器は,検定に合格したものでなければならない。 ...
【第50回】学科一般・問題13(2018年8月試験)
予報業務の許可を受けた者(地震動、⽕⼭現象⼜は津波の予報の業務のみの許可を受けた者を除く。)が配置しなければならない気象予報⼠の⼈数について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る適切な数字または語句の組み合わせを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 予報業務の許可を受けた者は,事業所ごとに,1⽇当たりの現象の予想を⾏う時間に応じて専任の気象予報⼠を置かなければならない。例えば,予想を⾏う時間が15時間のときには(a)名以上,21時間のときには(b)名以上を配置しなければならない。複数の気象予報⼠を配置し ...
【第50回】学科一般・問題12(2018年8月試験)
予報業務の許可を受けた者(地震動,⽕⼭現象⼜は津波の予報業務のみの許可を受けた者を除く。)の義務に関して述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 予報業務の⽬的⼜は範囲を変更しようとするときは,その30⽇前までに,気象庁⻑官に届け出なければならない。 (b) 予報業務の全部または⼀部を廃⽌したときは,廃⽌した⽇から30⽇以内に,気象庁⻑官に届け出なければならない。 (c) 予報業務の許可を受けていた者がその名称を変更したときは,予報業務の⽬的および範囲に ...
【第50回】学科一般・問題11(2018年8月試験)
⼤気中の温室効果気体について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る語句と数値の組み合わせとして最も適切なものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 ⼆酸化炭素とならび温室効果の⼤気全体への寄与が⼤きな気体は,(a)である。⼆酸化炭素の地球全体の平均の⼤気中濃度は,18世紀半ばの280ppm程度から2015年以降は(b)程度となっている。⼤気と海洋の間では常に⼆酸化炭素のやり取りが⾏われており,海洋全体で平均すると,海洋は⼆酸化炭素を(c)している。 (a) (b) (c) ① ⽔蒸気 400ppm ⼤気 ...
【第50回】学科一般・問題10(2018年8月試験)
成層圏にみられる現象について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 南半球の冬季の極渦内では,気温が上昇して,極成層圏雲という特殊な雲が発⽣する。 (b) 南極のオゾンホールは,7⽉頃に発⽣し,10⽉頃には消滅する。 (c) ⾚道域上空の成層圏でみられる準⼆年周期振動において,東⾵から⻄⾵へ,あるいは⻄⾵から東⾵への⾵向の変化は,下層で始まり上層ほど時期が遅くなる。 (d) 北半球の⾼緯度を中⼼に気温が突然に上昇する突然昇温は,対 ...
【第50回】学科一般・問題9(2018年8月試験)
積乱雲により形成されるガストフロントについて述べた次の⽂(a)〜(d)の下線部の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 積乱雲の中で,⼤きな⾬粒やあられやひょうなどの氷粒⼦が落下するときに周りの空気が引きずりおろされる。 (b) ⾬粒の蒸発や,あられやひょうなどの氷粒⼦の融解などにより冷却された⼤気が下層にたまることにより,積乱雲の雲底下に局地的な⾼気圧が形成される。 (c) ガストフロントの通過時には,気温,相対湿度,気圧がいずれも低下する。 (d) ガストフロントの先端で,新 ...
【第50回】学科一般・問題8(2018年8月試験)
大規模な大気の運動におけるエネルギーの変換と熱輸送,水蒸気輸送について述べた次の文(a)~(d)の下線部の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。 (a) 発達中の傾圧不安定波では,基本場の水平温度傾度に起因する有効位置エネルギーが減少し,波の運動エネルギーが増大するエネルギーの変換が起きている。 (b) 発達中の傾圧不安定波は暖気を極向きに,寒気を赤道向きに輸送しており,いずれも極向きに熱を輸送している。 (c) ハドレー循環は,中緯度帯で極向き熱輸送に主要な役割を果たしている。 (d) ...
【第50回】学科一般・問題7(2018年8月試験)
中度地方の地衡風による温度移流について述べた次の文章中の空欄(a)~(c)に入る最も適切な語句と数値の組み合わせを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。 地衡風による温度移流は,地衡風速,(a)および等圧線と等温線のなす角θによって表される。地点Pとその周辺の気圧と気温の水平分布が図の等圧線と等温線で示すような関係にあるとき,(b)の地点Pにおける温度移流は暖気移流である。また,地点Pにおける地衡風速が5m/s,(a)の大きさが0.3℃/10km,角θが90°のとき,暖気移流による気温変化率は(c)℃/h で ...
【第50回】学科一般・問題6(2018年8月試験)
⼤気に働く⼒と⾵について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 地衡⾵は,気圧傾度⼒とコリオリ⼒が釣り合うように吹く⾵である。上空では地衡⾵が卓越するが,(a)地表付近では⾵向と反対向きに働く摩擦⼒の影響が無視できず,(b)⾼気圧側から低気圧側に向かう⾵成分が加わる。 台⾵のように遠⼼⼒が無視できない場合,台⾵の周辺ではコリオリ⼒は遠⼼⼒と(c)同じ向きに働くため,気圧傾度⼒が同じならば,その⾵速は地衡⾵を仮定して求められる⾵速と⽐べて ...
【第50回】学科一般・問題5(2018年8月試験)
⼤気中の各種の粒⼦による太陽光や電波の散乱について述べた次の⽂(a)〜(d)の下線部の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 地表⾯や雲による太陽放射の反射は地球のアルベドに寄与するが,⼤気中の気体分⼦,エーロゾルによる反射と散乱は地球のアルベドに寄与しない。 (b) 可視光線が空気分⼦によって散乱されるとき,散乱強度は波⻑によらない。 (c) 光が⼤気中のエーロゾル粒⼦によって散乱されるとき,粒⼦の半径が光の波⻑と同程度から⼤きくなるにつれて,ミー散乱の寄与が⼤きくなる。 (d ...