【第50回】学科専門・問題9(2018年8月試験)
⾵に関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 晴れた⽇の⽇中は⽇射によって混合層が発達しやすいので,気圧傾度が同じであれば地上付近の⾵速は夜間より⼤きくなることが多い。 (b) ⼭越え気流の⼀つであるおろし⾵が発⽣するとき,その地域の⼤気の成層状態は不安定となっている。 (c) 地表⾯の粗度が⼤きいところでは,突⾵率は⼤きくなる。 (a)(b)(c) ①正正正 ②正正誤 ③正誤正 ④誤正誤 ⑤誤誤正 << 前の問題 次の問 ...
【第50回】学科専門・問題8(2018年8月試験)
総観規模の⾼・低気圧について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 冬季シベリア⽅⾯に現れる⾼気圧は,下層から上層まで寒冷な空気で満たされており,⾼気圧の圏内では広範囲で寒冷な気塊の沈降による下降流が⾒られる。 (b) 発達中の低気圧の後⾯では,下層への強い寒気の流⼊によって層厚が減少し,500hPa など中層における⾼度が下降する⼀⽅,地上の気圧は上昇する。 (c) ⼀般に,切離低気圧の中⼼付近の気温は,対流圏では周囲に⽐べて低く,圏界⾯ ...
【第50回】学科専門・問題7(2018年8月試験)
図は5 ⽉のある⽇の気象衛星⽔蒸気画像である。この画像に⾒られる現象について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 領域A は,ジェット気流の強⾵軸に沿った暗域と判断できる。 (b) 領域B は,テーパリングクラウドが⾒られることから積乱雲と判断できる。 (c) 領域C は,低気圧が発⽣・発達する時に⾒られるバルジ状の濃密な上層雲と判断できる。 (d) 領域D は,下層⾵の流れの⽅向にほぼ直交する上層雲のトランスバースバンドと判断できる。 ① (a)の ...
【第50回】学科専門・問題6(2018年8月試験)
コストロスモデルの考えに基づいた降⽔確率予報の利⽤に関する次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る適切な数および数式の組み合わせを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,確率予報の信頼度は100%であるものとする。 数値予報の確率情報の有効な利⽤⽅法として,ある⼤気現象による損失を防ぐために対策を施した場合にかかる費⽤(コスト)と,何も対策を施さなかった場合に被る損失(ロス)の合計を基に,経済効果の観点からどのような対策を施すべきかを判断する⽅法がある。 今,降⽔対策を施す場合の1 回あたりのコストを10 ...
【第50回】学科専門・問題5(2018年8月試験)
気象庁が明後⽇までの天気予報に使⽤している全球モデルについて説明した次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 全球モデルでは,静⼒学平衡を仮定した近似を使っている。 (b) 全球モデルの⽔平格⼦間隔は約20km であり,それより⼩さなスケールの現象である積雲や乱流等の効果は考慮されていない。 (c) 全球モデルの予測値は,メソモデルによる予測やその初期値を作るための客観解析における境界条件としても⽤いられる。そのため,全球モデルが改良されその予測特 ...
【第50回】学科専門・問題4(2018年8月試験)
気象庁が運⽤している⼤気海洋結合モデルに関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 予測期間が⻑期にわたると,⼤気と海洋の相互作⽤が無視できなくなるため,1 か⽉を超える予測には⼤気海洋結合モデルを⽤いている。 (b) ⼤気海洋結合モデルでは,⼤気と海洋の間の熱や⽔蒸気や運動量の輸送を通じた⼤気の温度や湿度の変化とともに,海洋の⽔温や海流などの変化も予測する。 (c) ⼤気海洋結合モデルの予測では,アンサンブル予報の⼿法が⽤いられている ...
【第50回】学科専門・問題3(2018年8月試験)
気象庁が⾏うラジオゾンデを⽤いた⾼層気象観測について述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 天気予報を主な⽬的として⾏うラジオゾンデ観測では,観測機器をゴム気球に吊るして⾶揚し,上空の気温,湿度,⾵向・⾵速を測定する。 (b) 最近ではGPSゾンデと呼ばれる観測機器が使⽤されており,⾵向・⾵速のデータは,GPS信号を利⽤して得られている。 (c) 昼間のラジオゾンデ観測では,⽇射の影響により温度計センサーが⼤気の温度よりも⾼い値を⽰ ...
【第50回】学科専門・問題2(2018年8月試験)
気象庁のウィンドプロファイラは,真上および真上から東⻄南北に10°程度傾けた5つの⽅向に電波を発射し,散乱されて戻ってくる電波のドップラー効果を利⽤して上空の⾵向・⾵速を測定する。 ここで,時刻(a)および時刻(b)のある⾼度における各⽅向からのドップラー速度が表に⽰すとおりであったとき,各時刻の⾵向の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,ドップラー速度は,観測点から遠ざかる⽅向の場合を正の値とする。 時刻(a) 時刻(b) ① 北 北東 ② 北 北西 ③ 南 北西 ④ ...
【第50回】学科専門・問題1(2018年8月試験)
気象レーダーで観測される反射波(エコー)について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) ⾵⼒発電⽤⾵⾞のように,動きのある構造物からのグランドクラッタを品質管理で取り除くのは困難な場合がある。 (b) シークラッタは,海上の波しぶきなどに電波が当たって,降⽔のないところにエコーが現れる現象であり,⼤気の屈折率が地表⾯から上⽅に向かって⼤きく減少している場合に現れやすい。 (c) 気温が0℃となる⾼度付近で融解層が形成されている場合,そこでは ...
【第50回】学科一般・問題15(2018年8月試験)
警報について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 地⽅公共団体は,⾼潮の警報をしてはならない。 (b) 市町村⻑は,都道府県の機関から気象庁の警報事項の通知を受けたときは,災害対策基本法の規定に基づき,必要と認める地域の居住者,滞在者その他の者に対し,避難のための⽴退きを勧告しなければならない。 (c) 気象庁が⾏う地⾯現象警報とは,⼤⾬,⼤雪等による⼭崩れ,地滑り等の地⾯現象に関する警報をいい,その警報事項を気象警報に含めて発表している。 (d) ...