気象予報士試験ドットコム

気象予報士・防災士です。気象会社で働いています。自分の勉強のため&気象予報士試験に挑戦する人の参考になればと思ってサイトを作りました。

【第56回】2021年8月試験

【第56回】学科一般・問題1(2021年8月試験)

 気圧の平均的な高度分布は、地上(高度0km)で1000hPa、高度約5kmで500hPa、約10kmで250hPa、約15kmで125hPaというように、ほぼ一定の高度間隔ごとに一定の比率で減少している。このとき大気全体の質量の99.9%が含まれる地上からの平均的な高度として最も適切なものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。 ① 約24km ② 約32km ③ 約48km ④ 約64km ④ 約96km 次の問題 >>

大気の熱力学 気象の知識

熱力学の基礎【大気の熱力学】

空気とは 「分子」という、とても小さな粒子が飛び回っている空間を空気と言います。 分子には「窒素分子」「酸素分子」「アルゴン分子」「二酸化炭素分子」「オゾン分子」など、さまざまな種類があります。 空気を構成する分子は、主に「窒素78%・酸素21%・アルゴン1%」です。 (※実際には二酸化炭素分子や他の分子も、ごくわずか含まれています。) 空気を構成する分子のことを空気分子ともいいます。 空気の温度 「空気の温度が高い」とは、空気分子が活発に飛び回っている状態です。 例えば、壁に囲まれた空気を考えてみます。 ...

大気の力学 気象の知識

角運動量と保存則【大気の力学】

角速度 角速度と速さの関係 角運動量保存則 「角運動量保存則」は「運動量保存則」がもとになっています。 「角運動量保存則」は「運動量保存則」に円の半径を加えたものです。 よって、以下2つの円について次のことが成り立ちます。

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題15(2021年1月試験)

図A~C は,ある年の12 月の大気の循環場を表した図である。これらの図について述べた次の文章の下線部(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。 図A では,太平洋赤道域中部は外向き長波放射量OLR が正偏差で対流が不活発,インドネシア周辺はOLR が負偏差で対流が活発となっており,(a)エルニーニョ現象時の特徴がみられている。図A のOLR の分布に対応して,図B では,200hPa の大気の流れはインドシナ半島から中国付近で高気圧性循環の偏差となっており,日本付 ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題14(2021年1月試験)

 図は,ある民間気象会社が開発した真夏日となる確率を予測するガイダンスについて,10 日間のガイダンスの値と実況(●:真夏日,×:真夏日でない)の経過を示したものである。この図について述べた次の文章の下線部(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1 つ選べ。ただし,適中率,空振り率,見逃し率は,全予報数に対する割合とする。  この10 日間について,真夏日になるか・ならないかをガイダンスの値を判定基準として用いて予想することとし,判定基準を変更した場合の予想精度を比較する。 ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題13(2021年1月試験)

 気象庁が発表している週間天気予報および早期注意情報(警報級の可能性)について述べた次の⽂(a)〜(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 予報期間の2 ⽇⽬から7 ⽇⽬について,各々の⽇の予想降⽔量を発表している。 (b) 予報期間の3⽇⽬から7⽇⽬について発表している降⽔の有無の予報の信頼度は,「予報が適中しやすい」ことと「予報が変わりにくい」ことを表す情報で,A,B,Cの3 段階で⽰す。 (c) 予報期間の2 ⽇⽬から7 ⽇⽬の最⾼・最低気温の予想値 ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題12(2021年1月試験)

 気象庁が発表している台⾵に関する気象情報について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 台⾵が弱まって熱帯低気圧に変わった後,再び発達して台⾵になった場合には,別の台⾵として新たな番号が付けられる。 (b) 熱帯低気圧が,24時間以内に台⾵になり,⽇本に影響を及ぼすおそれがある場合には,「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表される。 (c) 台⾵予報では,最⻑で5 ⽇先までの進路予報(予報円の中⼼と半径,進⾏⽅向と速度)と強度予報(中⼼気 ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題11(2021年1月試験)

 ⽇本付近の⻯巻に関する次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) ⻯巻のろうと雲は,気圧の低い⻯巻渦の中⼼付近に空気塊が吹き込むとともに,断熱膨張により気温が低下して⽔蒸気が凝結することにより形成される。 (b) ⻯巻の地⾯近くの部分では,⾵が渦の中⼼に向かって吹き込むため,北半球中緯度に位置する⽇本付近ではコリオリの⼒により常に反時計回りの渦となっている。 (c) ⻯巻の被害域は,⼀般的に幅は数⼗mから数百mで⻑さは数kmの範囲に集中するが,⻑さが ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題10(2021年1月試験)

 図は,地方別の台風接近数の月別平年値を表したものである。図中のA,B,C の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1 つ選べ。ただし,D は「四国地方」であり,選択肢の中の「九州北部地方」には山口県を含み,「関東地方」には伊豆諸島および小笠原諸島を含まない。なお,ここで示した平年値は2020 年時点での平年値である。 A B C ① 沖縄地方 伊豆諸島および小笠原諸島 九州北部地方 ② 沖縄地方 伊豆諸島および小笠原諸島 関東地方および甲信地方 ③ 沖縄地方 関東地方および甲信地方 九州北部 ...

【第55回】2021年1月試験

【第55回】学科専門・問題9(2021年1月試験)

 図は,3月のある日の9時の気象衛星画像(可視,赤外,水蒸気)である。図から解析される現象について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に入る語句および数値の組み合わせとして適切なものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。  発達した低気圧が日本海北部と三陸沖にあって,それぞれ北東に進んでいる。日本海北部の低気圧の中心付近には中下層の雲渦がみられ,その北側にはバルジ状の厚い雲域がある。このような状況から,この低気圧は(a)と考えられる。三陸沖の低気圧の中心は北緯41°東経(b)°付近にあり,寒冷前線に対応する対流 ...