気象予報士試験ドットコム

気象予報士・防災士です。気象会社で働いています。自分の勉強のため&気象予報士試験に挑戦する人の参考になればと思ってサイトを作りました。

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題11(2019年8月試験)

 エルニーニョ現象について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。  太平洋の⾚道域では,平年(平年値は1981〜2010年の30年間の平均)には(a)⻄部のインドネシア近海の海⾯⽔温が東部の南⽶沖より⾼くなっている。エルニーニョ現象の発⽣時には,太平洋の(b)⽇付変更線付近から南⽶沿岸にかけての⾚道域で海⾯⽔温が平年より⾼くなる。⼤気側では,太平洋の⾚道域でウォーカー循環に伴う対流圏下層の(c)東⾵が平年よりも強くなり,(d)⻄部での積乱雲 ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題10(2019年8月試験)

 1⽉の成層圏に関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) オゾン全量が最も多いのは,⾚道周辺である。 (b) 成層圏上部で気温が最も⾼いのは,南極周辺である。 (c) 成層圏上部の北極周辺では,⻄⾵が卓越する。 (a)(b)(c) ①正正正 ②正誤誤 ③誤正正 ④誤正誤 ⑤誤誤正 << 前の問題 次の問題 >>

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題9(2019年8月試験)

 孤⽴した積乱雲について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。  条件付不安定の成層状態では,地表⾯付近の未飽和の湿潤空気塊が何らかの原因で(a)持ち上げ凝結⾼度より上まで上昇すると,空気塊の温度はいつも周囲の気温より⾼いため,空気塊はさらに上昇して雲の成⻑が始まる。  積乱雲が発達して雲内で⾬粒や,あられや雪などの氷粒⼦が形成されるようになると,これらの降⽔粒⼦の落下と蒸発・融解により下降流が作り出される。この下降流は(b)降⽔をもたらし ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題8(2019年8月試験)

 大規模な大気現象について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。 (a) 低緯度域のハドレー循環は,主に東西方向に熱を輸送している。 (b) 発達中の温帯低気圧の東進にともない,対応する気圧の谷の西側では冷たい乾燥した空気が上昇し,東側では暖かい湿った空気が下降する。 (c) 温帯低気圧は極向きに熱を輸送し,その結果,極と熱帯地方の間の平均的な南北方向の温度傾度を強化している。 (a)(b)(c) ①正正正 ②正誤正 ③誤正誤 ④誤誤正 ⑤誤 ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題7(2019年8月試験)

 下図は静力学平衡と地衡風平衡が成り立つ北半球中緯度の大気における850hPa等圧面の等高度線図であり,南の方が高度が高い。一方,500hPa等圧面では,全域で同じ風速の南風が吹いている。このとき,次の文(a)~(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。ただし,850hPa等圧面から500hPa等圧面にかけての風向の変化は180°以内とする。 (a) 850hPa面の風速の絶対値は,南側ほど大きい。 (b) 850hPa面と500hPa面の間の気層の平均気温は,東西方向で比較すると東 ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題6(2019年8月試験)

 北半球中緯度の⾃由⼤気中における低気圧周辺の傾度⾵と地衡⾵について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,コリオリパラメーターと空気密度は低気圧周辺で⼀定とする。  等圧線が等間隔で低気圧の中⼼の周りを同⼼円状に囲んでいる場合を考える。この低気圧周辺のある地点における傾度⾵の⾵向は(a)等圧線に沿った⽅向である。⼀⽅,その⾵速は,同じ地点における地衡⾵に⽐べて(b)⼤きい。また,傾度⾵の⾵速は,低気圧の中⼼から離れるにしたがって(c ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題5(2019年8月試験)

 ⼤気中の⽔蒸気が凝結して雲粒が⽣成され成⻑していく過程について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。ただし,⽣成される雲粒は純⽔の⽔滴とする。 (a) 表⾯張⼒のために,雲粒が⼩さいほど低い過飽和度で⽣成される。 (b) 雲粒が凝結過程によって成⻑するとき,周囲の空気の過飽和度が同じであれば,雲粒の半径が⼩さいほど⼀定時間内での半径の増加量が⼤きい。 (c) 雲粒の落下の終端速度は,雲粒の⼤きさによらない。 (d) 雲粒の併合過程では,雲内の雲粒の⼤きさが不 ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題4(2019年8月試験)

黒体放射について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に入る適切な数式,語句および数値の組み合わせを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。 絶対温度Tの黒体の単位面積から単位時間に放射されている波長別のエネルギー量を,すべての波長について積算した全エネルギー量は(a)に比例し,単位波長あたりの放射強度が最も強くなる波長はTに(b)する。放射強度の最大値は,地球の放射平衡温度255Kの黒体放射では波長約11μmのところにあり,太陽の表面温度約6000Kの黒体放射では波長約(c)μmのところにある。   (a) (b) ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題3(2019年8月試験)

 図A~Cのように,山の西側の麓で温度15℃の空気塊A~Cが,山を越えて東側の麓まで断熱的に移動する場合を考える。それぞれの空気塊は,西側斜面を上昇する間に図に示された高度で飽和に達する。その高度から山頂まで雲が発生し,凝結した水分は落ちるものとする。また,空気塊は,山頂から東側斜面を下降し始めると,すぐに未飽和となり雲は消散するものとする。  このとき,空気塊A~Cの東側の麓における温度TA,TB,TCの大小関係として正しいものを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。ただし,湿潤断熱減率は一定とする。 ① T ...

【第52回】2019年8月試験

【第52回】学科一般・問題2(2019年8月試験)

湿潤空気について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る適切な語句の組み合わせを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,⼤気は静⼒学平衡の状態にあるものとする。  ある湿潤空気に対して,同じ圧⼒,同じ(a)をもつ乾燥空気の温度を仮温度と定義することにより,湿潤空気の状態を表す式として,乾燥空気に対する状態⽅程式を⽤いることができる。ある気圧における湿潤空気の温度と仮温度とを⽐べると,仮温度の⽅が(b)。ある地点において⾼度Hから⼤気上端までの空気の仮温度が⾼いほど,⾼度Hでの気圧は(c)。 (a) (b) ...