【第56回】2021年8月試験

【第56回】学科一般・問題13(2021年8月試験)

 気象予報士について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から正しいものを1つ選べ。

  1. (a) 予報業務の許可を受けた事業者の下で予報業務に従事しようとする気象予報士は,事業者を通じて予めその旨を気象庁長官に届け出なければならない。

  2. (b) 予報業務の許可を受けた事業者は,配置した気象予報士の登録証を事業所に掲示しておかなければならない。

  3. (c) 予報業務の許可を受けた事業者が発表した天気予報について解説を行う者は,気象予報士の資格を有していなくてもよい。

  4. (d) 予報業務の許可を受けた事業者は,予報業務を行う事業所に複数名配置した気象予報士に1名の欠員が生じ,国土交通省令で定める人数に満たなくなった場合には, ただちに予報業務を停止しなければならない。

(a) (b) (c) (d)
答え
⑤ 誤 誤 正 誤
解説 (a)について

「予報業務の許可を受けた事業者の下で予報業務に従事しようとする気象予報士は,事業者を通じて予めその旨を気象庁長官に届け出なければならない。」

これはです。

「気象予報士が、事業者を通じて、気象庁長官に届け出る」のではなく、事業者が届け出る必要があります。

解説 (b)について

「予報業務の許可を受けた事業者は,配置した気象予報士の登録証を事業所に掲示しておかなければならない。」

これはです。

配置した気象予報士一人一人の登録証を、わざわざ会社内に掲示する必要はありません。

解説 (c)について

「予報業務の許可を受けた事業者が発表した天気予報について解説を行う者は,気象予報士の資格を有していなくてもよい。」

これはです。

気象業務法の第19条の3(気象予報士に行わせなければならない業務)では、「予報業務のうち現象の予想については、気象予報士に行わせなければならない。」と明記されています。

そのため、天気予報について解説だけ行う人であれば、気象予報士の資格は必要ありません。

解説 (d)について

「予報業務の許可を受けた事業者は,予報業務を行う事業所に複数名配置した気象予報士に1名の欠員が生じ,国土交通省令で定める人数に満たなくなった場合には, ただちに予報業務を停止しなければならない。」

これはです。

ただちに予報業務を停止する必要はなく、2週間以内に気象予報士を補充すればOKです。

気象予報士の設置の基準については、気象業務法施行規則の第11条の2に記載されています。

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