【第51回】学科専門・問題14(2019年1月試験)

 ⼤⾬や洪⽔の警報・注意報について述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。

  1. (a) 平坦地において,⼤河川の⽔位が⾼くなると,⼤河川への⽔の排出が困難になり,普段なら浸⽔の危険度が⾼くない強さの⾬で浸⽔が発⽣することがある。このような災害は,洪⽔警報・注意報の対象である

  2. (b) ⼤きな地震が発⽣して堤防の損壊や排⽔施設に被害があった場合,通常の⼤⾬や洪⽔の警報・注意報基準よりも低い指数値で,浸⽔害や洪⽔害が発⽣することがある。このような場合は,⼤⾬や洪⽔の警報・注意報の基準値を暫定的に下げて運⽤している

  3. (c) 積雪が多い地域では,春先に気温が上昇し降⾬があると,雪が解け,普段なら災害が発⽣しない程度の⾬でも浸⽔害や⼟砂災害,洪⽔害が発⽣することがある。このような災害は,融雪注意報の対象であり,⼤⾬注意報や洪⽔注意報は発表されない

(a) (b) (c)
答え
② 正 正 誤
解説 (a)について
「平坦地において,⼤河川の⽔位が⾼くなると,⼤河川への⽔の排出が困難になり,普段なら浸⽔の危険度が⾼くない強さの⾬で浸⽔が発⽣することがある。このような災害は,洪⽔警報・注意報の対象である。」

これはです。

大雨警報・注意報と迷うかもしれませんが、「浸水が起こりそうな場所で大雨が降る」のではなく、「川の上流で雨が降る→増水する→下流で浸水」を述べているので、洪水警報・注意報になります。

洪水注意報と大雨注意報の違いは以下の通りです。

■洪水注意報
・川の上流で大雨・融雪となり、川の下流で増水して洪水害が発生するおそれがある。

洪水害:川が増水する、堤防が壊れる、川の増水や堤防の損傷によって浸水する。

・発表基準:流域雨量指数、複合指数(表面雨量指数,流域雨量指数の組み合わせ)、指定河川洪水予報による基準

■大雨注意報
・大雨による土砂災害や浸水害のおそれがある。
・発表基準:表面雨量指数、土壌雨量指数

解説 (b)について
「⼤きな地震が発⽣して堤防の損壊や排⽔施設に被害があった場合,通常の⼤⾬や洪⽔の警報・注意報基準よりも低い指数値で,浸⽔害や洪⽔害が発⽣することがある。このような場合は,⼤⾬や洪⽔の警報・注意報の基準値を暫定的に下げて運⽤している。」

これはです。

例えば2019年6月現在、北海道の胆振・日高地方では2018年に起きた北海道胆振東部地震によって基準を暫定的に下げています。

気象庁の「警報・注意報発表基準一覧表」のページを見てみるのが良いと思います。

解説 (c)について
「積雪が多い地域では,春先に気温が上昇し降⾬があると,雪が解け,普段なら災害が発⽣しない程度の⾬でも浸⽔害や⼟砂災害,洪⽔害が発⽣することがある。このような災害は,融雪注意報の対象であり,⼤⾬注意報や洪⽔注意報は発表されない。」

これはです。

「融雪注意報の対象」であることは正しいですが、「洪水注意報は発表されない」は誤りです。

「解説 (a)について」でも書いた通り、洪水注意報は原因が融雪の場合も発表されます。

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