【第51回】学科一般・問題12(2019年1月試験)

災害対策基本法に関する次の文(a)~(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。

  1. (a) 災害対策基本法における定義によると,防災とは,災害を未然に防止し,災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ,及び災害の復旧を図ることをいう。

  2. (b) 防災に関する組織として,中央防災会議,都道府県防災会議,市町村防災会議の設置が災害対策基本法に定められている。

  3. (c) 防災基本計画及び防災業務計画並びに地域防災計画は,中央防災会議が作成する防災に関する計画である。

  4. (d) 市町村の地域について災害が発生し,又は災害が発生するおそれがある場合において,防災の推進を図るため必要があると認めるときは,市町村長は,市町村地域防災計画の定めるところにより,市町村災害対策本部を設置することができる。

(a)のみ誤り
(b)のみ誤り
(c)のみ誤り
(d)のみ誤り
すべて正しい
答え
③ (c)のみ誤り
解説 (a)について
「災害対策基本法における定義によると,防災とは,災害を未然に防止し,災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ,及び災害の復旧を図ることをいう。」

これはです。

防災の定義は問題文の通りで、災害対策基本法第2条2に記載されています。

解説 (b)について
「防災に関する組織として,中央防災会議,都道府県防災会議,市町村防災会議の設置が災害対策基本法に定められている。」

これはです。

災害対策基本法では、防災計画の作成・実施のための組織が定められています。

  • 中央防災会議
    内閣府に設置される。防災基本計画を作成し、その実施を推進する。
  • 都道府県防災会議
    都道府県地域防災計画を作成し、その実施を推進する。
  • 市町村防災会議
    市町村の地域に係る地域防災計画を作成し、その実施を推進する。また、地域に係る防災に関する重要事項を審議する。
解説 (c)について
「防災基本計画及び防災業務計画並びに地域防災計画は,中央防災会議が作成する防災に関する計画である。」

これはです。

中央防災会議が作成するのは「防災基本計画」のみです。

中央防災会議」=「がやる会議」というイメージを持っておくと、「地域防災計画」は当てはまらないだろう、と推測できると思います。

  • 防災基本計画
    中央防災会議が作成する、防災に関する基本的な計画。
  • 防災業務計画
    指定行政機関の長及び指定公共機関が、防災基本計画に基づいて作成する防災対策に関する計画。
  • ・指定行政機関…気象庁、警察庁、国交省、環境省、など(内閣府HP
    ・指定公共機関…研究所、鉄道会社、NHK、通信会社など(内閣府HP

  • 地域防災計画
    一定地域に係る防災に関する計画。例えば以下のものが該当する。
  • ・都道府県地域防災計画…都道府県防災会議が作成する
    ・市町村地域防災計画…市町村防災会議又は市町村長が作成する。

解説 (d)について
「市町村の地域について災害が発生し,又は災害が発生するおそれがある場合において,防災の推進を図るため必要があると認めるときは,市町村長は,市町村地域防災計画の定めるところにより,市町村災害対策本部を設置することができる。」

これはです。

災害対策基本法第23条の2に、問題文の通りに記載されています。


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