HOME > 過去問 > 【第52回】2019年8月試験 > 【第52回】2019年8月試験 【第52回】学科一般・問題10(2019年8月試験) 2021年12月4日 1⽉の成層圏に関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) オゾン全量が最も多いのは,⾚道周辺である。 (b) 成層圏上部で気温が最も⾼いのは,南極周辺である。 (c) 成層圏上部の北極周辺では,⻄⾵が卓越する。 (a) (b) (c) ① 正 正 正 ② 正 誤 誤 ③ 誤 正 正 ④ 誤 正 誤 ⑤ 誤 誤 正 答え ③ 誤 正 正 解説 (a)について 「オゾン全量が最も多いのは,⾚道周辺である。」 これは誤です。 赤道付近よりも北緯60°や南緯60°の辺りのほうが多いです。下図は2019年1月の平均オゾン全量です。 (気象庁HP) 解説 (b)について 「成層圏上部で気温が最も⾼いのは,南極周辺である。」 これは正です。 成層圏は高度およそ10~50km、気圧およそ100~1hPa付近の大気です。 1月の成層圏上部の気温を見てみると、南極周辺で240K以上になっていて、北方向にいくにつれて低くなっています。 (帯状平均気温平年値の高度・緯度断面図 等値線間隔は10K。平年値は1981〜2010年平均値。気象庁HPの画像を加工) 解説 (c)について 「成層圏上部の北極周辺では,⻄⾵が卓越する。」 これは正です。 1月の成層圏上部の北極周辺の風は以下の通りです。 (惑星科学研究センター 西澤誠也氏の出版物より引用して加工しています。赤:西風、青:東風) << 前の問題 次の問題 >> Post Share Pocket Hatena LINE URLコピー -【第52回】2019年8月試験 -学科一般試験