【第50回】学科専門・問題12(2018年8月試験)

 表は,ある期間の異なる予報区A,B における1mm 以上の降⽔の有無の予報,降⽔確率予報および実況を⽰したものである。これらの予報の評価について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,実況の「降⽔あり」では予報区内のすべての地点で降⽔があったものとみなす。

  1. (a) この期間の降⽔の有無の適中率は,予報区A の⽅が⾼い。

  2. (b) この期間の空振り率は,予報区A の⽅が⾼い。

  3. (c) この期間の降⽔確率予報をブライアスコアを使って評価すると,予報区A の⽅が予報精度が⾼い。

(a) (b) (c)
答え
③ 正 誤 誤
適中率・空振り率・見逃し率について

適中率・空振り率・見逃し率の関係は以下の通りです。

解説 ブライアスコアについて
ブライアスコアは確率予報の精度を検証する手法です。以下のように求められます。

・降水確率が高くて降水が有った場合、{(降水の有無)ー(予測された確率)}の値が小さくなります。(上図の例の4回目より1回目のほうが値が小さい)

・降水確率が低くて降水が無かった場合、{(降水の有無)ー(予測された確率)}の値が小さくなります。(上図の例の2回目より3回目のほうが値が小さい)

よってブライアスコアは、値が小さいほうが精度が良いです。

解説 (a)(b)について

予報区Aと予報区Bの、適中率・空振り率を求めます。

(a)について
「この期間の降⽔の有無の適中率は,予報区A の⽅が⾼い」

これはです。

上図より、
・予報区Aの適中率:0.8
・予報区Bの適中率:0.6
なので、適中率は予報区Aの⽅が⾼いです。

(b)について
「この期間の空振り率は,予報区A の⽅が⾼い。」

これはです。

上図より、
・予報区Aの空振り率:0
・予報区Bの空振り率:0.2
なので、空振り率は予報区Bの⽅が⾼いです。

解説 (c)について
「この期間の降⽔確率予報をブライアスコアを使って評価すると,予報区A の⽅が予報精度が⾼い。」

これはです。

予報区Aと予報区Bの、ブライアスコアを求めます。

上図より、
・予報区Aのブライアスコア:0.25
・予報区Bのブライアスコア:0.172
です。

ブライアスコアは、値が小さいほうが精度が良いので、予報区Bの方が予報精度が⾼いです。

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