問題文の内容を図にまとめると、以下のようになります。
問題文より、乾燥断熱減率は10℃/km、湿潤断熱減率は5℃/kmです。
選択肢より、仮に持ち上げ凝結高度が1kmだとすると、「高度0~1kmは乾燥断熱、高度1~3kmは湿潤断熱で変化」することになります。
地上の気温は25℃なので、
・高度1km地点は、「25℃-(10℃/km × 1km)=15℃」
・高度3km地点は、「15℃-(5℃/km × 2km)=5℃」
となります。
問題文に「高度3kmで気温が5℃」とあるので、整合性は取れています。
仮に持ち上げ凝結高度が1.5kmだとすると、
「高度0~1.5kmは乾燥断熱、高度1.5~3kmは湿潤断熱で変化」する。
地上の気温は25℃なので、
・高度1.5km地点は、「25℃-(10℃/km × 1.5km)=10℃」
・高度3km地点は、「10℃-(5℃/km × 1.5km)=2.5℃」
となるため、「高度3kmで気温が5℃」ではなくなってしまう。
仮に持ち上げ凝結高度が2kmだとすると、
「高度0~2kmは乾燥断熱、高度2~3kmは湿潤断熱で変化」する。
地上の気温は25℃なので、
・高度2km地点は、「25℃-(10℃/km × 2km)=5℃」
・高度3km地点は、「5℃-(5℃/km × 1km)=0℃」
となるため、「高度3kmで気温が5℃」ではなくなってしまう。
以上より、持ち上げ凝結高度は1km、高度1km地点の気温は「25℃-(10℃/km × 1km)=15℃」となります。