【第50回】学科専門・問題15(2018年8月試験)

 次ページの図A はある年の8 ⽉中旬の平均500hPa ⾼度(実線)と平年差(塗りつぶし)の解析図である。また図B〜D は旬の平均地上気圧(実線)と平年差(塗りつぶし)の解析図,旬の平均地上気温平年差の分布図,旬の⽇照時間平年⽐の分布図であり,それぞれア,イのいずれかが,図A と同じ旬のものである。
 図B〜D において図A に対応するアまたはイの組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。

答え
④ イ ア イ
解説 Aについて

まずは図Aからわかることをまとめておきましょう。

図Aでは、日本の北側(オホーツク海付近)が正偏差になっています。

「500hPa⾼度」が正偏差ということは、平年よりも高度が高いことを意味します。

なので、この辺りに高気圧があると推測できます。

高気圧の周りは時計回りに風が吹くため、北にある冷涼な空気が日本付近に流れ込んできます。

冷たい空気は、密度が大きく(空気がギュッと詰まってる)、高度が低くなります。

よって日本付近は負偏差になっています。

解説 Bについて

図Bは「地上気圧と平年差」の図です。

平年より気圧が高いとオレンジ色、平年より気圧が低いと水色に塗られています。

アとイを見てみると、

ア:日本の北側(オホーツク海付近)が水色 = 平年より気圧が低い
イ:日本の北側(オホーツク海付近)がオレンジ色 = 平年より気圧が高い

となっています。

図Aより、日本の北側(オホーツク海付近)には高気圧があるため、図Bの答えはです。

解説 Cについて

図Cは「地上気温の平年差」の図です。

平年より気温が高いと暖色系、平年より気温が低いと寒色系に塗られています。

アとイを見てみると、

ア:北日本を中心に寒色系 = 平年より気温が低い
イ:北日本を中心に暖色系 = 平年より気温が高い

となっています。

図Aより、日本付近には冷涼な空気が流れ込んでいるため、図Cの答えはです。

解説 Dについて

図Dは「日照時間の平年比」の図です。

平年より日照時間が多いと赤・黄・オレンジ、平年より日照時間が少ないと黒色のドットに塗られています。

アとイを見てみると、

ア:東日本~東北の太平洋側+北海道で黄・オレンジ = 平年より日照時間が多い
イ:北日本を中心に黒色のドット = 平年より日照時間が少ない

となっています。

図Aのように、オホーツク海に高気圧があると、北海道を中心に冷涼な空気が流れ込みます。

このとき、海上を通って流れ込むため、この空気は湿っています。

冷たく湿った空気が流れ込んでくることで、背の低い雲が広がって弱い雨が降りやすい状況となり、日照時間は少なくなります。

よって図Dの答えはです。

■参考
《コラム》オホーツク海高気圧(札幌管区気象台)

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