温度風【大気の力学】

温度風

地衡風の鉛直方向の風向・風速の違い」を温度風(=鉛直シア)といいます。

温度風は実際に吹いている風ではなく、2地点の風ベクトルの差です。

地球の空気を考えると、赤道付近は暖かく、北極付近は冷たいです。

横から見た場合、暖かい空気は膨張するので、等圧面の高度が高くなります。

一方、冷たい空気は圧縮するので、等圧面の高度は低くなります。

よって暖気と寒気の間には気圧傾度力が生じます。

気圧傾度力が生じると、地衡風が吹きます。

気圧傾度力は上空ほど大きくなるため、地衡風も上空ほど大きいです。

ためしに、850hPa面の地衡風と300hPa面の地衡風を比較してみましょう。

風向はどちらも西風で、風速は「850hPa面の地衡風 < 300hPa面の地衡風」です。

この風速差が「温度風」になります。

温度分布を考えると、以下のことが成り立ちます。

  • 温度風の右側は暖かい空気(温度風は西風なので、右側は赤道側)
  • 温度風の左側は冷たい空気(温度風は西風なので、左側は北極側)

北半球では、温度風は暖気(高温側)を右側にして吹く風です。

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