【第55回】学科一般・問題14（2021年1月試験）

気象業務法における⽤語の定義に関する次の⽂(a)〜(d)の正誤について，下記の①〜⑤の中から正しいものを1 つ選べ。

答え

②　(b)のみ誤り

解説　(a)について

「「気象」とは，⼤気（電離層を除く。）の諸現象をいう。したがって「気象」の観測種⽬には，気圧や気温，相対湿度，⾵，雲が含まれる。」

これは正です。「気象」の定義は、気象業務法第2条に記載されています。

「気象」の観測種⽬については、気象業務法施行規則第1条の2に記載されています。

「気象」の観測種⽬の例

解説　(b)について

「「⽔象」とは，気象⼜は地震に密接に関連する陸⽔及び海洋の諸現象をいう。したがって「⽔象」には，降⽔現象や洪⽔，波浪，⾼潮が含まれる。」

これは誤です。「水象」の定義は、気象業務法第2条に記載されています。よって問題文の前半は正しいです。

「水象」の観測種⽬については、気象業務法施行規則第1条の2に記載されています。

よって「降⽔現象」は気象の観測項目に含まれるため(b)は誤りです。

また、「水象」の観測種⽬に「洪水」と「高潮」はありません。

「水象」の観測種⽬

解説　(c)について

「「観測」とは，⾃然科学的⽅法による現象の観察及び測定をいう。」

これは正です。「観測」の定義は、気象業務法第2条に記載されています。

解説　(d)について

「「予報」とは，観測の成果に基く現象の予想の発表をいう。」

これは正です。「予報」の定義は、気象業務法第2条に記載されています。