図は,ある未飽和の空気塊を,1000hPaの高度Aから断熱的に持ち上げたときの温位の高度変化を,周囲の大気の温位の高度分布とともに,横軸を温位,縦軸を気圧として示したものである。空気塊は高度Bで飽和し,高度Cで周囲の大気と温位が等しくなっている。この空気塊に関する次の文(a)~(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを1つ選べ。ただし,空気塊は周囲の大気と混合しないものとする。
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(a) 空気塊の温度は,高度Aから高度Bまで乾燥断熱減率にしたがって下降する。
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(b) 高度Aと高度Bにおける空気塊の水蒸気の混合比は同じ値である。
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(c) 高度A,高度B,高度Cにおける空気塊の相当温位はすべて同じ値である。
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(d) 図の範囲内では,高度Cより上の高度で空気塊は下向きの力を受ける。