【第51回】学科専門・問題7(2019年1月試験)

⽇本周辺に現れる⾼気圧の特性について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。

(a) 夏に⽇本付近に張り出してくる太平洋⾼気圧は,ハドレー循環の下降域にあたる北太平洋の亜熱帯⾼圧帯で発⽣する。

(b) 初夏にオホーツク海や千島近海に現れ,⽇本にやませなどをもたらすオホーツク海⾼気圧では,⻑期間低温な海域に停滞している間に下層から中層まで低温・湿潤な⼤気が蓄積される。

(c) チベット⾼気圧は,チベット⾼原付近を中⼼にして対流圏上層に形成される気温の⾼い⾼気圧で,200hPa天気図上に明瞭に現れる。

  (a) (b) (c)
① 正 正 誤
② 正 誤 正
③ 正 誤 誤
④ 誤 正 誤
⑤ 誤 誤 正

答え
② 正 誤 正
解説 aについて
「夏に⽇本付近に張り出してくる太平洋⾼気圧は,ハドレー循環の下降域にあたる北太平洋の亜熱帯⾼圧帯で発⽣する。」
 
これはです。大気の大循環の図より、ハドレー循環の下降域に亜熱帯高圧帯があることがわかります。亜熱帯高圧帯は緯度30°あたりにあって、ここはちょうど太平洋高気圧が発生する場所です。

(大気の大循環)

解説 bについて
「初夏にオホーツク海や千島近海に現れ,⽇本にやませなどをもたらすオホーツク海⾼気圧では,⻑期間低温な海域に停滞している間に下層から中層まで低温・湿潤な⼤気が蓄積される。」
 
これはです。「下層から中層まで低温・湿潤な⼤気が蓄積される」ではなく、「下層に低温・湿潤な⼤気が蓄積される」が正しいです。オホーツク海高気圧は、冷たく・湿った空気が下層に溜まった高気圧です。
 

仙台管区気象台HP

解説 cについて
「チベット⾼気圧は,チベット⾼原付近を中⼼にして対流圏上層に形成される気温の⾼い⾼気圧で,200hPa天気図上に明瞭に現れる。」
 
これはです。チベット高気圧は、チベット高原(標高3000m~4000m)の上に発生します。発生する場所がすでに標高の高い所なので、高度1万メートルくらいの背の高い高気圧になります。
(比較として太平洋高気圧を描いています。海の上に発生するので、高度はだいたい5000~6000メートルです。
 
200hPa天気図は高度1万メートルくらいの天気図ですので、チベット高気圧が明瞭に現れます。

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