【第55回】学科専門・問題1(2021年1月試験)
気象庁が⾏っている地上気象観測と観測結果の統計について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。 (a) 同⼀期間内に極値となる値が2つ以上現れた場合は, 起⽇(起時)の新しい⽅を極値としている。 (b) ⽇照時間は,全天⽇射量が⼀定のしきい値以上となった時間を合計して求めている。 (c) 平年値は,過去50年間の平均値をもって定義し,10年ごとに更新している。 (d) ⽇最⾼気温が30℃以上の⽇数を夏⽇の⽇数,0℃未満の⽇数を冬⽇の⽇数としている。 ① (a)の ...
【第55回】学科一般・問題15(2021年1月試験)
災害対策基本法における災害対策の基本理念について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(d)に⼊る語句の組み合わせとして適切なものを,下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。 我が国の (a) に鑑み,⼈⼝,産業その他の社会経済情勢の変化を踏まえ,災害の発⽣を常に (b) とともに,災害が発⽣した場合における被害の最⼩化及びその迅速な回復を図ること。 国,地⽅公共団体及びその他の公共機関の適切な役割分担及び相互の連携協⼒を確保するとともに,これと併せて,住⺠⼀⼈⼀⼈が⾃ら⾏う防災活動及び (c) その他の地域における多 ...
【第55回】学科一般・問題14(2021年1月試験)
気象業務法における⽤語の定義に関する次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを1 つ選べ。 (a) 「気象」とは,⼤気(電離層を除く。)の諸現象をいう。したがって「気象」の観測種⽬には,気圧や気温,相対湿度,⾵,雲が含まれる。 (b) 「⽔象」とは,気象⼜は地震に密接に関連する陸⽔及び海洋の諸現象をいう。したがって「⽔象」には,降⽔現象や洪⽔,波浪,⾼潮が含まれる。 (c) 「観測」とは,⾃然科学的⽅法による現象の観察及び測定をいう。 (d) 「予報」とは,観測の成果に基く現象の ...
【第55回】学科一般・問題13(2021年1月試験)
気象予報⼠について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。 (a) 不正な⼿段により気象予報⼠試験に合格したために,試験の合格を取り消された者は,以後最⻑5年間は気象予報⼠試験を受けることができない。 (b) ⽇本国籍を持たない者は気象予報⼠試験を受けることができない。 (c) 気象予報⼠試験に合格し,気象予報⼠となる資格を有する者が気象予報⼠となるには,国⼟交通⼤⾂の登録を受けなければならない (d) 気象予報⼠が,刑法の規定により罰⾦以上の刑に処せられたとき ...
【第55回】学科一般・問題12(2021年1月試験)
予報業務の許可を受けるために気象庁⻑官に提出する予報業務許可申請書もしくはそれに添付する書類に記載が必要な事項 (a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 収集しようとする予報資料の内容及びその収集⽅法 (b) 現象の予想の⽅法及び適中率 (c) 発表する予報を利⽤者に配信する施設の概要 (d) 気象予報⼠の⽒名及び⽣年⽉⽇ (a)(b)(c)(d) ①正正誤正 ②正誤正誤 ③正誤誤誤 ④誤正誤誤 ⑤誤誤正正 << 前の問題 次の問題 >& ...
【第55回】学科一般・問題11(2021年1月試験)
気候変動について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。 (a) ⼤規模な⽕⼭噴⽕により成層圏に放出された亜硫酸ガスが化学変化してできた微⼩な液滴のエーロゾルが全球に広がると,⽇射を散乱するために気温が低下する。 (b) 気温が低下して地球表⾯の雪や氷の⾯積が増⼤すると,アルベドが⼤きくなって太陽からの放射エネルギーの吸収が減り,さらに気温低下をもたらす。 (c) ⼤気中の⼆酸化炭素が増加すると,⼆酸化炭素が可視光線域に強い吸収帯を持つために,太陽か ...
【第55回】学科一般・問題10(2021年1月試験)
成層圏突然昇温について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(c)に⼊る語句の組み合わせとして適切なものを,下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。 北半球では,(a)は通常,成層圏から中間圏の北極周辺は低気圧になり,北半球⾼緯度では⻄⾵が卓越している。成層圏突然昇温は,この季節に北極周辺の成層圏を中⼼に気温が短期間に急激に上昇する現象である。この現象は (b)により励起されたプラネタリー波の伝搬が原因となっており,地衡⾵平衡の状態が崩れて⽣じた下降流による断熱圧縮で引き起こされる気温の上昇は (c) ほど早く始まる。 ...
【第55回】学科一般・問題9(2021年1月試験)
⼀般⾵の弱い晴れた⽇中における,平坦で地表⾯状態が⼀様な陸上の⼤気境界層の⼀般的な特徴について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組合せとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 (a) 接地境界層を除く⼤気境界層内では,⼤気が上下によく混合されているので,⾵速は鉛直⽅向にほぼ⼀様になる。 (b) ⽔蒸気は地表⾯から⼤気に供給されるので,相対湿度は接地境界層の上端から⼤気境界層の上端まで⾼度とともに次第に減少する。 (c) 接地境界層内では,温位が⾼度とともに減少する絶対不安定な状態が持続すること ...
【第55回】学科一般・問題8(2021年1月試験)
図は,年平均した⼤気による熱の北向き輸送量の緯度分布を⽰したものである。この図について述べた次の⽂章の空欄(a)〜(e)に⼊る語句や記号の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。 ⼤気による顕熱輸送はほぼ極向きであり,⾼緯度ではその輸送量は極に近づくほど⼩さくなっている。つまり⾼緯度の⼤気を(a)していることがわかる。図のB,Cの緯度付近を極⼤・極⼩とする⼤気による顕熱輸送は,主に (b)によって担われ,A,Dの緯度付近を極⼤・極⼩とする⼤気による顕熱輸送は,主に(c)によって担わ ...
【第55回】学科一般・問題7(2021年1月試験)
図は北半球の同じ緯度にある地点A,地点B,地点Cそれぞれの850hPaと700hPaの⾼度の⾵について,横軸uを東⻄⽅向の東向き成分,縦軸vを南北⽅向の北向き成分としてベクトルで⽰したものである。 この図について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。ただし,⾵は地衡⾵とし,850hPaから700hPaにかけての⾵向の変化は180°以内とする。 (a) 地点Aでは,850hPaで地点B,Cに⽐べ最も⽔平気圧傾度⼒が⼤きい。 (b) 地点Bでは,85 ...