【第52回】学科一般・問題14(2019年8月試験)
気象の予報業務を⾏おうとする者が気象庁⻑官の許可を受ける際に,要件として求められる項⽬ (a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。 (a) 当該予報事項を迅速に利⽤者に伝達できる施設 (b) 当該予報業務に必要な観測資料やその他の予報資料の収集の施設 (c) 当該予報業務に必要な予報資料の解析の要員 (d) 当該予報業務の⽬的および範囲に係る気象庁の警報事項を迅速に受けることができる施設 ① (a)のみ誤り ② (b)のみ誤り ③ (c)のみ誤り ④ (d)のみ誤り ⑤ すべ ...
【第52回】学科一般・問題13(2019年8月試験)
気象観測について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 気象業務法において,「気象」とは⼤気(電離層を除く。)の諸現象をいい,「観測」とは⾃然科学的⽅法による現象の観察及び測定をいう。 (b) 気象観測の施設の設置を気象庁⻑官に届け出た者は,気象庁⻑官から観測の成果の報告を求められることがある。 (c) 予報業務の許可を受けている者が気温の観測を⾏い,その観測データを外部に発表せずに予報業務に⽤いるときには,当該観測に⽤いる温度計は気象庁の検 ...
【第52回】学科一般・問題12(2019年8月試験)
気象予報⼠に関して述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) 気象庁⻑官は,不正な⼿段によって気象予報⼠試験を受けた者,⼜は受けようとした者に対しては,試験の合格決定を取り消し,⼜はその試験を停⽌することができる。 (b) 気象予報⼠試験に合格した者は,合格発表⽇から2年間に限り気象予報⼠となる資格を有し,この間に気象庁⻑官に登録申請書を提出して気象予報⼠名簿への登録を受け,気象予報⼠となることができる。 (c) 気象予報⼠が気象業務法の規定によ ...
【第52回】学科一般・問題11(2019年8月試験)
エルニーニョ現象について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 太平洋の⾚道域では,平年(平年値は1981〜2010年の30年間の平均)には(a)⻄部のインドネシア近海の海⾯⽔温が東部の南⽶沖より⾼くなっている。エルニーニョ現象の発⽣時には,太平洋の(b)⽇付変更線付近から南⽶沿岸にかけての⾚道域で海⾯⽔温が平年より⾼くなる。⼤気側では,太平洋の⾚道域でウォーカー循環に伴う対流圏下層の(c)東⾵が平年よりも強くなり,(d)⻄部での積乱雲 ...
【第52回】学科一般・問題10(2019年8月試験)
1⽉の成層圏に関する次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 (a) オゾン全量が最も多いのは,⾚道周辺である。 (b) 成層圏上部で気温が最も⾼いのは,南極周辺である。 (c) 成層圏上部の北極周辺では,⻄⾵が卓越する。 (a)(b)(c) ①正正正 ②正誤誤 ③誤正正 ④誤正誤 ⑤誤誤正 << 前の問題 次の問題 >>
【第52回】学科一般・問題9(2019年8月試験)
孤⽴した積乱雲について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。 条件付不安定の成層状態では,地表⾯付近の未飽和の湿潤空気塊が何らかの原因で(a)持ち上げ凝結⾼度より上まで上昇すると,空気塊の温度はいつも周囲の気温より⾼いため,空気塊はさらに上昇して雲の成⻑が始まる。 積乱雲が発達して雲内で⾬粒や,あられや雪などの氷粒⼦が形成されるようになると,これらの降⽔粒⼦の落下と蒸発・融解により下降流が作り出される。この下降流は(b)降⽔をもたらし ...
【第52回】学科一般・問題8(2019年8月試験)
大規模な大気現象について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。 (a) 低緯度域のハドレー循環は,主に東西方向に熱を輸送している。 (b) 発達中の温帯低気圧の東進にともない,対応する気圧の谷の西側では冷たい乾燥した空気が上昇し,東側では暖かい湿った空気が下降する。 (c) 温帯低気圧は極向きに熱を輸送し,その結果,極と熱帯地方の間の平均的な南北方向の温度傾度を強化している。 (a)(b)(c) ①正正正 ②正誤正 ③誤正誤 ④誤誤正 ⑤誤 ...
【第52回】学科一般・問題7(2019年8月試験)
下図は静力学平衡と地衡風平衡が成り立つ北半球中緯度の大気における850hPa等圧面の等高度線図であり,南の方が高度が高い。一方,500hPa等圧面では,全域で同じ風速の南風が吹いている。このとき,次の文(a)~(d)の正誤について,下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。ただし,850hPa等圧面から500hPa等圧面にかけての風向の変化は180°以内とする。 (a) 850hPa面の風速の絶対値は,南側ほど大きい。 (b) 850hPa面と500hPa面の間の気層の平均気温は,東西方向で比較すると東 ...
【第52回】学科一般・問題6(2019年8月試験)
北半球中緯度の⾃由⼤気中における低気圧周辺の傾度⾵と地衡⾵について述べた次の⽂章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から⼀つ選べ。ただし,コリオリパラメーターと空気密度は低気圧周辺で⼀定とする。 等圧線が等間隔で低気圧の中⼼の周りを同⼼円状に囲んでいる場合を考える。この低気圧周辺のある地点における傾度⾵の⾵向は(a)等圧線に沿った⽅向である。⼀⽅,その⾵速は,同じ地点における地衡⾵に⽐べて(b)⼤きい。また,傾度⾵の⾵速は,低気圧の中⼼から離れるにしたがって(c ...
【第52回】学科一般・問題5(2019年8月試験)
⼤気中の⽔蒸気が凝結して雲粒が⽣成され成⻑していく過程について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。ただし,⽣成される雲粒は純⽔の⽔滴とする。 (a) 表⾯張⼒のために,雲粒が⼩さいほど低い過飽和度で⽣成される。 (b) 雲粒が凝結過程によって成⻑するとき,周囲の空気の過飽和度が同じであれば,雲粒の半径が⼩さいほど⼀定時間内での半径の増加量が⼤きい。 (c) 雲粒の落下の終端速度は,雲粒の⼤きさによらない。 (d) 雲粒の併合過程では,雲内の雲粒の⼤きさが不 ...