【第51回】学科一般・問題10(2019年1月試験)

 過去約100年の間に観測された気候変動について述べた次の文(a)~(d)の正誤について, 下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。

  1. (a) 全球平均地上気温の100年あたりの上昇の割合は,2℃を超えている。

  2. (b) 日本の年平均気温を5年間程度の期間で移動平均すると,過去100年では下降する期間は見られない。

  3. (c) 大規模な火山爆発に起因する成層圏エーロゾルは日射を散乱し全球平均地上気温を低下させるが,エーロゾルの落下によりその影響は2,3か月以内で解消する。

  4. (d) 日本における1931年以降の統計によると,多くの地点では熱帯夜や真夏日の日数は増加する傾向が見られるが,冬日の日数にはほとんど変化傾向は見られない。

(a)のみ正しい
(b)のみ正しい
(c)のみ正しい
(d)のみ正しい
すべて誤り
答え
⑤ すべて誤り
解説 (a)について
「全球平均地上気温の100年あたりの上昇の割合は,2℃を超えている。」

これはです。

100年あたりの上昇の割合は、2℃ではなく0.73℃です。

細かい数字を覚える必要はないと思いますが、ざっくりと「1℃以下だったなぁ」くらいで覚えると良いと思います。

解説 (b)について
「日本の年平均気温を5年間程度の期間で移動平均すると,過去100年では下降する期間は見られない。」

これはです。

日本の年平均気温の5年移動平均値をみると下降する期間もあります。(下図の1940年代、1960年代、1980年代など。)

下図を見ておいて、「長期的には右肩上がりだけど、グラフはギザギザしていたなぁ」と思い出せれば良いと思います。

解説 (c)について
「大規模な火山爆発に起因する成層圏エーロゾルは日射を散乱し全球平均地上気温を低下させるが,エーロゾルの落下によりその影響は2,3か月以内で解消する。」

これはです。2,3か月以内で解消するとは限りません

例えば 1991年のフィリピンのピナトゥボ山の噴火では、大量の二酸化硫黄が成層圏に注入されて、1年間にわたって地球の温度を約 0.5℃低下させました。

解説 (d)について
「日本における1931年以降の統計によると,多くの地点では熱帯夜や真夏日の日数は増加する傾向が見られるが,冬日の日数にはほとんど変化傾向は見られない。」

これはです。

冬日の日数には減少傾向が見られます。ヒートアイランド監視報告では以下の通り記載されています。

ちなみに、言葉の定義は以下の通りです。

  • 熱帯夜:最低気温が25℃以上
  • 猛暑日:最高気温が35℃以上
  • 真夏日:最高気温が30℃以上
  • 夏 日:最高気温が25℃以上
  • 冬 日:最低気温が0℃未満
  • 真冬日:最高気温が0℃未満

<< 前の問題

次の問題 >>

-【第51回】2019年1月試験
-

Copyright© 気象予報士試験ドットコム , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.