図A~C は,ある年の12 月の大気の循環場を表した図である。これらの図について述べた次の文章の下線部(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。
図A では,太平洋赤道域中部は外向き長波放射量OLR が正偏差で対流が不活発,インドネシア周辺はOLR が負偏差で対流が活発となっており,(a)エルニーニョ現象時の特徴がみられている。図A のOLR の分布に対応して,図B では,200hPa の大気の流れはインドシナ半島から中国付近で高気圧性循環の偏差となっており,日本付近から日本の東海上で低気圧性循環の偏差となっている。これは,(b)亜熱帯ジェット気流が日本付近で平年に比べ北に大きく蛇行していることに対応している。図Cでは,500hPa 高度がシベリア北部で正偏差,日本付近で負偏差となっている。これは,(c)寒帯前線ジェット気流の蛇行により日本付近に寒気が南下しやすいことに対応している。
(a) | (b) | (c) | |
① | 正 | 正 | 誤 |
② | 正 | 誤 | 正 |
③ | 誤 | 正 | 正 |
④ | 誤 | 正 | 誤 |
⑤ | 誤 | 誤 | 正 |