【第54回】学科専門・問題13(2020年8月試験)

 表面雨量指数について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。

  1. (a) 表面雨量指数とは,短時間強雨による浸水危険度の高まりを把握するための指標であり,大雨警報(浸水害)•大雨注意報の発表基準に用いられている。

  2. (b) ある地点においては,表面雨量指数の値が大きいときの方が浸水害の危険性が高いが,異なる2地点においては,値の大きい地点の方が浸水害の危険性が高いとは限らない。

  3. (c) 勾配が大きい山間部のA地点と,平坦でアスファルトに覆われた部分が多い都市部のB地点があるとき,両方に同じ時間,同じ強度の雨が降った場合,一般に表面雨量指数の値はA地点の方が大きくなる。

(a) (b) (c)
答え
② 正 正 誤
解説 (a)について

「表面雨量指数とは,短時間強雨による浸水危険度の高まりを把握するための指標であり,大雨警報(浸水害)•大雨注意報の発表基準に用いられている。」

これはです。問題文の通りです。

表面雨量指数の計算は、降った雨が地表面を流出したり、地面の深いところに浸透したりする過程を表現するために、タンクモデルを用いています。

雨に関する指数は、「表⾯⾬量指数」以外に「⼟壌⾬量指数」と「流域⾬量指数」があります。

それぞれの指数の概要は、下図の通りです。

解説 (b)について

「ある地点においては,表面雨量指数の値が大きいときの方が浸水害の危険性が高いが,異なる2地点においては,値の大きい地点の方が浸水害の危険性が高いとは限らない。」

これはです。

表面雨量指数は、大雨警報(浸水害)•大雨注意報の発表基準に用いられていますが、基準となる数字は地域によって異なります

例えば東京都の大雨警報の「表面雨量指数」基準を見てみると、品川区は「17」ですが、千代田区は「34」です。

そのため、異なる2地点においては、値が大きいからといって浸水害の危険性が高いとは限りません。

解説 (c)について

「勾配が大きい山間部のA地点と,平坦でアスファルトに覆われた部分が多い都市部のB地点があるとき,両方に同じ時間,同じ強度の雨が降った場合,一般に表面雨量指数の値はA地点の方が大きくなる。」

これはです。

アスファルトに覆われた部分が多いと、水はけが悪いので、表面雨量指数の値は大きくなります。

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