【第53回】学科専門・問題6(2020年1月試験)

気象庁の数値予報プロダクトの利⽤にあたって留意すべき事項について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

  1. (a) 数値予報モデルで計算される地上気温は,⽔平解像度にあわせたモデルの地形に応じて算出されるため,実際の気温に対して系統的な誤差をもつ場合がある。

  2. (b) ⽔平解像度2kmの局地モデルは,発達した積乱雲による⼤⾬などの局地的な現象をある程度表現できるが,予測結果については,位置のずれや時間のずれを考慮する必要がある。

  3. (c) アンサンブル予報におけるすべてのメンバーの予報を平均した予報結果は,個々のメンバーのどの予報結果よりも常に精度が良い。

(a) (b) (c)

答え
② 正 正 誤

解説 (a)について
「数値予報モデルで計算される地上気温は,⽔平解像度にあわせたモデルの地形に応じて算出されるため,実際の気温に対して系統的な誤差をもつ場合がある。」

これはです。

数値予報モデルで使われている地形は、完璧に再現されたものではありません。実際にはデコボコした地形であっても、なだらかな地形として計算されることがあります。

そのため、計算される気温は、実際の気温に対して系統的な誤差(時間とともに変わるような誤差ではなく、一貫性のある誤差)をもつ場合があります。

解説 (b)について
「⽔平解像度2kmの局地モデルは,発達した積乱雲による⼤⾬などの局地的な現象をある程度表現できるが,予測結果については,位置のずれや時間のずれを考慮する必要がある。」

これはです。局地モデル(LFM)では集中豪雨を表現できるようになってきていますが、位置や時間のずれは生じてしまいます。

解説 (c)について
「アンサンブル予報におけるすべてのメンバーの予報を平均した予報結果は,個々のメンバーのどの予報結果よりも常に精度が良い。」

これはです。アンサンブル予報の平均結果は、個々メンバーの結果より、精度が悪くなる場合もあります。

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