HOME > 過去問 > 【第53回】2020年1月試験 > 【第53回】2020年1月試験 【第53回】学科一般・問題9(2020年1月試験) 2021年12月2日 大気中のある水平面上で,図のように点Aから西と東にそれぞれ20km離れた点Bと点Cを,18℃と20℃の等温線が東西方向と45°の角度をなして南西から北東の方向に通っている。この領域で風速5m/sの一様な西風が吹いているとき,点Aでの水平移流による気温の時間変化率として正しいものを,下記の①~⑤の中から1つ選べ。ただし,水平方向の気温傾度はどこでも一様とする。 ① 1.8℃/h ② 0.9℃/h ③ 0.45℃/h ④ -0.9℃/h ⑤ -1.8℃/h 答え ④ -0.9℃/h 解説 単位を合わせるため、5m/sを時速に換算します。 ・1m = 0.001 km ・1s= 1/(60×60)h=1/3600h より、以下のようになります。 2本の等温線に挟まれた領域では、風速5m/sの一様な西風が吹いているので、 「点Aでの水平移流による気温の時間変化率」=「点Bから点Cへ運ばれた空気の温度変化」と考えることができます。 「点Bから点Cへ運ばれた空気の温度変化」を考えると、点Bにある空気(18℃)が、西風(18km/h)によって、点C(20℃)まで運ばれるので、以下のようになります。 選択肢を見ると「②0.9℃/h」と「④-0.9℃/h」があります。 上図の(20-18)℃は温度"差"を計算したので正符号になっていますが、寒気側(点B)から暖気側(点C)に空気が運ばれたことから、これは寒気移流です。 寒気移流なので「④-0.9℃」が正解です。 << 前の問題 次の問題 >> Post Share Pocket Hatena LINE URLコピー -【第53回】2020年1月試験 -学科一般試験