XX年8⽉31⽇から9⽉1⽇にかけての⽇本付近における気象の解析と予想に関する以下の問いに答えよ。予想図の初期時刻は,図 11(左上,右上)は XX 年 8⽉31⽇18 時(09UTC),図11(左下)は8⽉31⽇15 時(06UTC),図12 は9⽉1⽇0 時(8⽉31⽇15UTC),その他はいずれも8⽉31⽇9時(00UTC)である。
問3. 図11 は9⽉1⽇0時,3時を対象とするメソモデルの予想図,1⽇0 時を対象とする全球モデルの予想図,および解析⾬量による1⽇0時の3時間降⽔量,図12は1⽇0時を初期時刻とする降⽔短時間予報である。これらおよび図7を⽤いて以下の問いに答えよ。
(1)メソモデルで予想された図7の低気圧Aに伴う東シナ海から対⾺の東海上にかけての降⽔域について以下の問いに答えよ。
①1⽇0時における降⽔域について,メソモデル,全球モデル,解析⾬量のそれぞれの前3時間降⽔量の最⼤値を,図の凡例にある数値を⽤いて答えよ。例えば,最⼤値が⻩⾊のときは50mm,橙⾊は80mm,⾚⾊は80mm以上と答えよ。
② ①において,メソモデルと解析⾬量の最⼤値が存在する場所の違いを,低気圧の中⼼からの距離に着⽬して30字程度で述べよ。
③図11(左上,右上)を⽤いて,メソモデルによる5mm以上の降⽔域の広がりと強度の時間的変化を20字程度で述べよ。
答え
① メソモデル: 50 mm、全球モデル: 40 mm、解析⾬量: 80 mm
② 解析⾬量の最⼤値のほうが低気圧の中⼼に近いところにある。(28 字)
③ 降⽔域は広がり,強度は強くなる。(16 字)
解説 ①について
「1⽇0時における降⽔域について,メソモデル,全球モデル,解析⾬量のそれぞれの前3時間降⽔量の最⼤値を,図の凡例にある数値を⽤いて答えよ。例えば,最⼤値が⻩⾊のときは50mm,橙⾊は80mm,⾚⾊は80mm以上と答えよ。」
図11における「低気圧Aに伴う東シナ海から対⾺の東海上にかけての降⽔域」から、降水量の最大値を読み取ります。
メソモデルについて
黄色い所が最大値なので、正解は「50mm」です。
全球モデルについて
緑色の所が最大値なので、正解は「40mm」です。
解析⾬量について
オレンジ色の所が最大値なので、正解は「80mm」です。
解説 ②について
「①において,メソモデルと解析⾬量の最⼤値が存在する場所の違いを,低気圧の中⼼からの距離に着⽬して30字程度で述べよ。」
図7を使って、メソモデルと解析⾬量の図に低気圧Aの中心を書きます。そしてメソモデルと解析⾬量の最⼤値と、低気圧Aの中心の位置を読み取ります。
・メソモデルの最大値→低気圧Aの中心から比較的、離れた所に位置する
・解析雨量の最大値 →低気圧Aの中心のすぐ近くにある
ということがわかります。
よって正解は「解析⾬量の最⼤値のほうが低気圧の中⼼に近いところにある。」です。
ちなみに、図7は「1日9時」、メソモデルと解析⾬量は「1日0時」の図なので、時間がずれています。正確な値を求めるなら図6(31日21時)も使って、1日0時における低気圧Aの中心位置を求めるべきですが、問題文に図6を使う指示はないですし、回答にも細かい数値を記載する必要はないので、中心位置はざっくり見積もって解けば良いと思います。
解説 ③について
「図11(左上,右上)を⽤いて,メソモデルによる5mm以上の降⽔域の広がりと強度の時間的変化を20字程度で述べよ。」
図11で5mm以上の降水域を赤色で囲ってみると、以下のことが分かります。
・降水域→広がっている
・強度→強まっている
よって正解は「降⽔域は広がり,強度は強くなる。」です。