HOME > 気象の知識 大気の熱力学 熱力学の基礎【大気の熱力学】 空気とは 「分子」という、とても小さな粒子が飛び回っている空間を空気と言います。 分子には「窒素分子」「酸素分子」「アルゴン分子」「二酸化炭素分子」「オゾン分子」など、さまざまな種類があります。 空気 ... 大気の力学 静力学と非静力学【大気の力学】 静力学と非静力学 鉛直方向に運動がない状態を静力学平衡(静水圧平衡)といいます。 天気の変化は対流圏内で起こることがほとんどなので、鉛直方向の範囲は約10kmです。 一方、高気圧や低気圧などの現象では ... 高度と気圧【大気の力学】 等高度線と等圧線 等高度線と等圧線の対応を考えていきます。 A地点、B地点、C地点において、高度5100m、5000m、4900mの気圧を測ります。測った結果は表の通りです。これを気圧軸と高度軸にわけ ... 層厚【大気の力学】 等高度線と層厚 「層厚」とは、ある空気層の厚さです。 層厚は空気の温度によって変わります。 ここで、同じ重さで温度が異なる2つの空気の高度を考えます。 冷たい空気(=寒気)は空気が圧縮されているので、 ... 気圧傾度力【大気の力学】 気圧傾度力 等圧線の間にある直方体の空気塊にはたらく力を考えます。 風の強さ 気圧傾度力によって風が生じます。 気圧傾度力の式から、風が強く吹く条件を考えてみます。 コリオリ力【大気の力学】 コリオリ力 地球の自転の影響ではたらく見かけの力をコリオリ力といいます。 高気圧から低気圧に向かって吹く風など、ある程度の規模の風が吹くとき、地球の自転の影響を受けて風向きが変わります。 風に対して直 ... 地衡風【大気の力】 地衡風 「気圧傾度力にコリオリ力の影響を加味した力」を地衡風といいます。 気圧傾度力=高気圧から低気圧に向かってはたらく力 コリオリ力=地球の自転によってはたらく力 静止している空気には気圧傾度力がは ... 傾度風【大気の力学】 傾度風 地衡風平衡に遠心力の影響を加味した力を傾度風といいます。 地衡風は、等圧線がまっすぐのときに吹く風です。 低気圧や台風のように等圧線がカーブする場合は、遠心力の影響も加味する必要があります。 ... 摩擦力【大気の力学】 摩擦力 地衡風は上空で成り立つ式です。 地上付近で風が吹くと、摩擦が生じます。 摩擦力は風向きと反対方向にはたらくため、風の向きと風力は変化します。 地衡風平衡で風が吹いている場合、コリオリ力によって ... 温度風【大気の力学】 温度風 「地衡風の鉛直方向の風向・風速の違い」を温度風(=鉛直シア)といいます。 温度風は実際に吹いている風ではなく、2地点の風ベクトルの差です。 地球の空気を考えると、赤道付近は暖かく、北極付近は冷 ... 温度移流【大気の力学】 温度移流 風が吹いて温度が変化するとき、温度移流があるといいます。 例えば「木枯らし」は冷たい風が吹くので、寒気移流です。 温度移流は、等温線を横切るように吹いています。 高温側→低温側は、暖かい空気 ... 角運動量と保存則【大気の力学】 角速度 角速度と速さの関係 角運動量保存則 「角運動量保存則」は「運動量保存則」がもとになっています。 「角運動量保存則」は「運動量保存則」に円の半径を加えたものです。 よって、以下2つの円について次 ... 降水過程 エーロゾルと凝結核【降水過程】 エーロゾル 空気中に漂う小さな微粒子をエーロゾルといいます。 エーロゾルは大きさによって3種類に分けられます。 ちなみに、雲粒や雨粒はエーロゾルより大きく、「巨大核 < 雲粒 < 雨粒」です。 エーロ ... 過飽和と表面張力【降水過程】 過飽和 水蒸気(=気体)を含んだ空気の温度を下げていくと、空気が飽和に達します。 空気が飽和すると、水蒸気が凝結して水滴(=液体、雲粒や雨粒)が⽣成されます。 しかし空気が飽和したあとも、空気が含むこ ... 凝結過程【降水過程】 凝結過程による雲粒の成長 空気中に凝結核があると、それを核にして雲粒ができます。 凝結核は水を吸収しやすい性質があるので、空気中の水分を吸収して表面に水の膜を作ります。 小さい水滴の場合は表面張力が強 ... 併合過程【降水過程】 終端速度 水滴は重力の影響を受けて、はじめは加速しながら落下します。 加速の度合いは水滴の大きさや質量に関係なく一定で、これを重力加速度と呼びます。 また、水滴は落下するときに空気の抵抗を受けます。 ... 2021年8月30日 author comment コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト Δ