【第53回】2020年1月試験

【第53回】学科専門・問題5(2020年1月試験)

気象庁の天気予報ガイダンスについて述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

  1. (a) 天気予報ガイダンスの主な役割として,数値予報による予測値を補正することや,数値予報が直接予測しない要素の予測値を作成することが挙げられる。

  2. (b) 降⽔量ガイダンスでは,頻度バイアス補正と呼ばれる⼿法により,予測降⽔量の頻度分布が実況降⽔量と同様の頻度分布になるように予測値を補正している。その効果が期待できるのは主に,激しい⾬のような発⽣頻度の少ない現象に対する補正についてである

  3. (c) ガイダンスを作成する際に利⽤される⼿法の1つである層別化は,時刻,季節などにデータを分けて学習して,係数を求め,予測に利⽤する⼿法である。これにより,例えば数値予報モデルが昼と夜で異なるバイアスを持つ場合も,そのバイアス特性に応じた適切な誤差の補正が期待できる

(a) (b) (c)
答え
① 正 正 正
解説 (a)について
「天気予報ガイダンスの主な役割として,数値予報による予測値を補正することや,数値予報が直接予測しない要素の予測値を作成することが挙げられる。」

これはです。「数値予報が直接予測しない要素」としては、天気、降⽔確率、発雷確率、視程などがあります。

参考:「ガイダンスについて」(気象庁HP)

解説 (b)について
「降⽔量ガイダンスでは,頻度バイアス補正と呼ばれる⼿法により,予測降⽔量の頻度分布が実況降⽔量と同様の頻度分布になるように予測値を補正している。その効果が期待できるのは主に,激しい⾬のような発⽣頻度の少ない現象に対する補正についてである。」

これはです。問題文の通り、降水量ガイダンスでは頻度バイアス補正が実施されています。

頻度バイアス補正とは、予測降⽔量の降⽔量ごとの頻度分布を、実況降⽔量の頻度分布に合わせるように予測値を補正する方法です。

解説 (c)について
「 ガイダンスを作成する際に利⽤される⼿法の1つである層別化は,時刻,季節などにデータを分けて学習して,係数を求め,予測に利⽤する⼿法である。これにより,例えば数値予報モデルが昼と夜で異なるバイアスを持つ場合も,そのバイアス特性に応じた適切な誤差の補正が期待できる。」

これはです。数値予報の系統誤差は、場所や時刻、対象時刻、予報時間、季節などで変化するため、1つの予測式ですべてに対応することはできません。

そのため、条件によって予測式の係数を複数使っています。これを層別化と呼んでいます。

層別化は気温、降水、風、発雷確率など多くのガイダンスで使われています。

<参考>
ガイダンス」(気象庁HP)

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