問題
秋雨前線が停滞する10月のある連続する3日間の500hPa天気図(1)〜(3)(日付順)と、850hPa天気図(A)〜(C)(順不同)をもとに、各日に対応する気象状況の文章(ア)〜(ウ)を選ぶ問題です。
図(1)〜(3)は、秋雨前線が停滞する10月のある連続する3日間の9時(日本時間)の500hPa天気図を日付順に並べ、トラフ(灰色の実線)を解析したものである。また、図(A)〜(C)は同じ3日間の9時の850hPa天気図を順不同に並べたものであり、文章(ア)〜(ウ)は同じ3日間それぞれの日の気象状況を順不同に並べたものである。500hPaのトラフと850hPa面の前線の位置関係などに着目し、図(1)〜(3)に対応する文章(ア)〜(ウ)の組み合わせとして正しいものを選ぶ。

(ア) 前線が九州から本州にのび、本州付近では一旦北上した後、次第に南下した。全国的に曇りや雨の所が多かったが、関東や沖縄では晴れて気温が上がり真夏日となった所があった。
(イ) 前線が九州の南から本州南岸にのび、ゆっくり南下した。東日本や西日本では雨の所が多く、関東では日中から夜にかけて気温が低下した。
(ウ) 前線が九州から本州の南岸にほとんど停滞した。東日本や西日本では曇りや雨の所が多かったが、高気圧に覆われた北海道や沖縄では晴れて、沖縄では真夏日を観測した。
| 選択肢 | (1) | (2) | (3) |
|---|---|---|---|
| ① | ア | イ | ウ |
| ② | ア | ウ | イ |
| ③ | イ | ア | ウ |
| ④ | ウ | ア | イ |
| ⑤ | ウ | イ | ア |
答え
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④ (1):ウ (2):ア (3):イ
解説
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着目点
停滞前線(秋雨前線)は、上空のトラフの動きに大きく影響されます。
- トラフが西から接近する前:前線の南北の動きは小さく、停滞しやすい
- トラフが接近するとき:トラフの前面で暖気が北上し、前線は一時的に北上する
- トラフが通過した後:トラフの後面から寒気が南下し、前線は南下する
図(1)(1日目)→ ウ
1日目の500hPa天気図にはトラフが解析されておらず、日本付近は西風が卓越する比較的穏やかな流れです。前線を動かす要因が乏しいため、前線は九州から本州の南岸にほとんど停滞します。北海道は北の高気圧に覆われて晴れたとする(ウ)が対応します。
図(2)(2日目)→ ア
2日目には、中国東北区から朝鮮半島付近にトラフが解析され、日本に西から接近しています。トラフの前面では南西風によって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線は本州付近で一旦北上します。その後、トラフの接近とともに次第に南下に転じます。前線の南側に入った関東などで晴れて気温が上がったとする(ア)が対応します。
図(3)(3日目)→ イ
3日目には、トラフがさらに深まりながら日本海から日本付近へ進み、その後面から寒気が南下しています。これに押されて前線は九州の南から本州南岸に位置し、ゆっくり南下します。前線の北側の冷たい空気に覆われて、関東では日中から夜にかけて気温が低下したとする(イ)が対応します。
850hPa天気図(A)〜(C)でも、温度傾度の大きい帯(前線帯)や湿潤域(網掛け域)が、停滞 → 一時北上 → 南下と変化していく様子を確認しておきましょう。
以上より、(1)ウ、(2)ア、(3)イとなり、正解は④です。
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