【第66回】学科専門・問題7(2026年8月試験)

問題

10月のある日の正午(日本時間)の気象衛星画像(可視・赤外・水蒸気)に見られる現象や雲域について述べた次の文(a)〜(d)の正誤を判断する問題です。

(a) 破線で囲まれた領域Aの筋状の雲域は、下層の寒気の吹き出しによる対流雲であると推定される。

(b) 破線で囲まれた領域Bの雲域は、南側は雲頂高度が低く下層雲が多いが、北側に向かうにつれて雲頂高度が増し、中上層に広がっている。

(c) 前線性の雲の帯が、華中から東シナ海、西日本、東日本、さらには日本の東海上へと東西にのびている。この雲の帯に対応する日本付近における地上前線の位置は図中の破線C付近と推定される。

(d) 破線で囲まれた領域Dの水蒸気画像の暗域は、背の高い高気圧に伴う沈降によるものと推定される。

第66回学科専門問7の気象衛星画像 可視・赤外・水蒸気
選択肢内容
①(a)のみ誤り
②(b)のみ誤り
③(c)のみ誤り
④(d)のみ誤り
⑤すべて正しい

答え

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③ (c)のみ誤り

解説

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(a)について

この記述は正しいです。領域Aでは、可視画像で筋状の雲列がみられます。赤外画像では灰色で雲頂高度が低く、下層の寒気の吹き出しに伴って、相対的に暖かい海面から熱と水蒸気の供給を受けて発生した対流雲(積雲)と推定されます。

(b)について

この記述は正しいです。領域Bの雲域は、南側では可視画像で白く見えるのに赤外画像では暗く(雲頂温度が高く)、雲頂高度の低い下層雲が多いことがわかります。北側に向かうにつれて赤外画像でも白さが増しており、雲頂高度が高い中上層雲に広がっていると判断できます。

(c)について

この記述は誤りです。前線性の雲の帯のうち、北縁付近は上層のジェット気流に沿った上層雲域にあたり、地上前線は雲の帯の南縁付近に対応することが多くなります。

破線Cは雲の帯の北寄りに沿って引かれており、地上前線の位置としては北に寄りすぎています。赤外画像で西日本の南海上にみられる対流性の雲の並びなども手がかりに、雲の帯の南側に地上前線があると推定するのが適切です。

(d)について

この記述は正しいです。水蒸気画像の暗域は、中上層が乾燥していることを示します。領域Dのように広く明瞭な暗域は、背の高い高気圧に伴う下降流(沈降)によって中上層が乾燥していると推定されます。

画像白く見えるもの暗く見えるもの
可視画像厚い雲・反射率の高い雲薄い雲・雲のない海面
赤外画像雲頂温度が低い(高い)雲雲頂温度が高い(低い)雲・地表面
水蒸気画像中上層が湿っている領域中上層が乾燥している領域
備考

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