【第66回】学科専門・問題4(2026年8月試験)

問題

気象庁で運用している数値予報の全球モデルとメソモデルについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。

(a) 全球モデルの水平格子間隔は約13kmであり、それより小さいスケールの現象である積雲や乱流などの影響は、パラメタリゼーションにより考慮されている。

(b) メソモデルの水平格子間隔は5kmであり、鉛直流を運動方程式から直接計算する非静力学モデルである。3日程度先までの大雨や暴風などの災害をもたらす現象の予測を主要な目的としている。

(c) メソモデルの予測結果は、予測領域の境界を通じて全球モデルの予測結果の影響を受けるが、その影響は予報時間が長くなるほど小さくなる。

選択肢(a)(b)(c)
①正正正
②正正誤
③正誤誤
④誤正誤
⑤誤誤正

答え

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② a:正 b:正 c:誤

解説

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(a)について

この記述は正しいです。全球モデル(GSM)の水平格子間隔は約13kmです。格子間隔より小さい積雲対流や乱流、放射などの効果は、モデルで直接表現できないため、格子点の値を用いて間接的に見積もるパラメタリゼーションで考慮しています。

(b)について

この記述は正しいです。メソモデル(MSM)は水平格子間隔5kmの非静力学モデルで、静力学平衡を仮定せず鉛直流を運動方程式から直接計算します。予報時間は最大78時間(3日程度)で、大雨や暴風などの災害をもたらす現象の予測を主な目的としています。

(c)について

この記述は誤りです。メソモデルは日本周辺の限られた領域だけを計算する領域モデルで、領域の境界の値(側面境界値)には全球モデルの予測結果を用います。

予報時間が進むにつれて、領域の外から境界を通じて入ってくる情報が領域内に広がっていくため、全球モデルの影響は予報時間が長くなるほど大きくなります。

全球モデル(GSM)メソモデル(MSM)
水平格子間隔約13km5km
予報領域地球全体日本周辺
主な目的週間天気予報、台風予報など防災気象情報、航空気象情報など
備考

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