【第65回】学科専門・問題12(2026年1月試験)

問題

A地点とB地点の30日間の日最高気温の予報誤差の度数分布から、平均誤差(ME)と二乗平均平方根誤差(RMSE)を用いて予報精度を検証する計算問題です。

表は、A地点とB地点における日最高気温について、30日間の予報と実況の比較結果をとりまとめたものである。日最高気温の予報の検証について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選ぶ。

(a) 一般論として、平均誤差(ME)が0に近いほど、予報値が実況と比べて大きく外れた回数は少ないと判断できる。

(b) 系統的な偏りを平均誤差(ME)により求めると、A地点とB地点ともに正の偏りがある。

(c) A地点とB地点の二乗平均平方根誤差(RMSE)によると、期間の平均としては、A地点の予報のほうが精度が高かったと判断できる。

予報値−実況値(℃)A地点の日数B地点の日数
253
169
0127
−137
−244
選択肢(a)(b)(c)
①正正正
②正誤誤
③誤正誤
④誤誤正
⑤誤誤誤

答え

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⑤ a:誤 b:誤 c:誤

解説

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用語の確認

  • 平均誤差(ME):(予報値−実況値)の平均。正なら高めに、負なら低めに予報する系統的な偏りがある
  • 二乗平均平方根誤差(RMSE):(予報値−実況値)の2乗の平均の平方根。誤差の大きさを表し、小さいほど精度が高い

(a)について

この記述は誤りです。MEは誤差の符号を含めて平均するため、正の誤差と負の誤差が打ち消し合います。大きく外れた予報が多くても、正負が同程度であればMEは0に近くなります。外れの大きさを評価するにはRMSEなどを用います。

(b)について

各地点の誤差の合計を求めます。

  • A地点:2×5+1×6+0×12+(−1)×3+(−2)×4 = 10+6+0−3−8 = 5 → ME = 5 ÷ 30 ≒ +0.17℃
  • B地点:2×3+1×9+0×7+(−1)×7+(−2)×4 = 6+9+0−7−8 = 0 → ME = 0 ÷ 30 = 0℃

A地点には正の偏りがありますが、B地点には偏りがないため、この記述は誤りです。

(c)について

誤差の2乗の合計を求めます。

  • A地点:4×5+1×6+0×12+1×3+4×4 = 20+6+0+3+16 = 45 → RMSE = √(45 ÷ 30) = √1.5 ≒ 1.22℃
  • B地点:4×3+1×9+0×7+1×7+4×4 = 12+9+0+7+16 = 44 → RMSE = √(44 ÷ 30) ≒ √1.47 ≒ 1.21℃

RMSEはB地点の方がわずかに小さいため、A地点の予報のほうが精度が高かったとはいえず、この記述は誤りです。

A地点は誤差0の日数が12日と多いものの、±2℃の外れが9日とB地点(7日)より多いため、RMSEが大きくなっています。

以上より、(a)誤、(b)誤、(c)誤となり、正解は⑤です。

備考

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