【第65回】学科専門・問題11(2026年1月試験)

問題

一般的な台風について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。

(a) 台風は、ほとんどが北緯5°以北で発生し、北緯5°以南の発生数は少ない。

(b) 発達した台風の中心付近の気温は、対流圏の下層から中層で周囲より高く、上層から対流圏界面にかけて逆に周囲より低くなっている。

(c) 猛烈な台風が、西に開いた水深が浅い湾を暴風域に巻き込みながら、気圧や風の分布などの勢力を変えずに湾の西側を北へ進む時、湾奥での潮位の偏差が最大となるのは台風の最接近時よりも後である。

選択肢(a)(b)(c)
①正正正
②正誤正
③正誤誤
④誤正正
⑤誤正誤

答え

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② a:正 b:誤 c:正

解説

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(a)について

この記述は正しいです。台風のような低気圧性の渦が組織化するためには、ある程度のコリオリ力が必要です。赤道付近ではコリオリパラメータがほぼ0となるため、北緯5°以南で台風が発生することはまれで、ほとんどの台風は北緯5°以北(多くは北緯10〜20°付近)で発生します。

(b)について

この記述は誤りです。発達した台風の中心付近は、眼の壁雲での凝結熱の放出や眼の中の下降流による断熱昇温によって、対流圏のほぼ全層で周囲より気温が高い暖気核の構造をもっています。周囲との気温差は上層(200〜300hPa付近)で最も大きくなり、上層で周囲より低くなるわけではありません。

(c)について

この記述は正しいです。西に開いた湾では、湾口が西、湾奥が東にあります。台風が湾の西側を北上する場合、湾は台風の進行方向の右側(危険半円)に入ります。

  • 台風が南から接近するとき:湾付近では南東〜南寄りの風が吹き、湾の軸(東西方向)に対して横向きの風となる
  • 台風が最接近して北へ抜けていくとき:風向が南西〜西寄りに変わり、湾口から湾奥へ向かって吹き込む風となる

吹き寄せ効果は湾口から湾奥に向かって強い風が吹くときに大きくなるため、湾奥での潮位偏差が最大となるのは、台風が最接近した時よりも後になります。

備考

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