問題
気象庁が作成している流域雨量指数に関連する次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。
(a) 流域雨量指数は、降った雨が地表面や地中を通って河川に流れ出す量をタンクモデルで計算し、さらに氾濫が発生した場合の氾濫水の移動も考慮して算出される。
(b) 洪水警報等の発表基準として用いられている流域雨量指数値は、過去の洪水災害発生時の指数値を調査した上で設定されており、指数計算では考慮されていない要素(堤防等の整備状況の違いなど)も基準には一定程度反映されている。
(c) 流域雨量指数は、その算出に下流側の水位の変化を考慮しており、本川の水位上昇によって支川で起こるバックウォーター現象による水位上昇も表現できる。
| 選択肢 | (a) | (b) | (c) |
|---|---|---|---|
| ① | 正 | 誤 | 正 |
| ② | 正 | 誤 | 誤 |
| ③ | 誤 | 正 | 正 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 誤 |
答え
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④ a:誤 b:正 c:誤
解説
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流域雨量指数とは
流域雨量指数は、河川の上流域に降った雨が、どれだけ下流の地域に影響を与えるかを指数化したもので、洪水災害の危険度の高まりを把握するために用いられます。降った雨が地表面や地中を通って河川に流れ出す量をタンクモデルで計算し、河川に流れ出た水が河川に沿って流れ下る量を運動方程式(流下過程)で計算して求めます。
(a)について
この記述は誤りです。前半のタンクモデルの説明は正しいですが、流域雨量指数は河道に沿って水が流れ下る過程を計算したもので、河川から氾濫した水の移動は考慮していません。
(b)について
この記述は正しいです。洪水警報等の基準となる流域雨量指数の値は、過去の洪水災害発生時の指数値を調査して設定されています。そのため、堤防の整備状況など指数計算そのものには含まれていない要素も、災害発生の実績を通じて基準に一定程度反映されています。
(c)について
この記述は誤りです。流域雨量指数は上流から下流へ水が流れ下る過程のみを計算しており、下流側の水位の影響は考慮していません。そのため、本川の水位上昇によって支川の水が流れにくくなり水位が上昇するバックウォーター現象は表現できません。
なお、洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)では、本川の水位の予測を活用して、支川で本川の影響による水位上昇が起こる可能性を別途示す工夫がされています。
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