問題
温室効果気体である二酸化炭素について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。
(a) 1750年頃以降の大気中の二酸化炭素濃度の増加は、主として化石燃料の燃焼、セメント生産、森林伐採などの人間活動によって引き起こされたものである。
(b) 2010年から2019年の10年間に化石燃料の消費などで人為的に排出された二酸化炭素の約5割が大気中に蓄積されている。
(c) 北半球中緯度における大気中の二酸化炭素の濃度は、3月頃に極小となり、9月頃に極大となる季節変動をしている。
| 選択肢 | (a) | (b) | (c) |
|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 正 |
| ② | 正 | 正 | 誤 |
| ③ | 正 | 誤 | 正 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 正 |
答え
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② a:正 b:正 c:誤
解説
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(a)について
この記述は正しいです。大気中の二酸化炭素濃度は、工業化以前(1750年頃)の約280ppmから、近年は420ppm程度まで増加しています。IPCC第6次評価報告書では、この増加は化石燃料の燃焼やセメント生産、森林伐採などの土地利用変化といった人間活動によって引き起こされたものであることは疑う余地がないとされています。
(b)について
この記述は正しいです。IPCC第6次評価報告書によると、2010〜2019年の10年間に人為的に排出された二酸化炭素のうち、約46%(約5割)が大気中に蓄積され、残りは海洋(約23%)と陸域の生態系(約31%)に吸収されました。
| 行き先 | 割合(2010〜2019年) |
|---|---|
| 大気 | 約46% |
| 陸域(植生など) | 約31% |
| 海洋 | 約23% |
(c)について
この記述は誤りです。北半球中・高緯度の二酸化炭素濃度は、陸上植物の活動に対応した季節変動を示します。
- 冬の間は植物の光合成が不活発で、呼吸や有機物の分解による放出が上回るため濃度が上昇し、春(3〜5月頃)に極大となります。
- 夏は植物の光合成による吸収が盛んになって濃度が低下し、晩夏から初秋(8〜9月頃)に極小となります。
問題文は極大と極小の時期が逆になっています。なお、陸地の少ない南半球では季節変動の振幅は小さくなります。
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