【第66回】学科専門・問題12(2026年8月試験)

問題

ある地点の1日〜10日の日最高気温の実況と、気象会社X、Yによる日最高気温の予報から、予報精度を検証する計算問題です。

表は、ある地点の1日〜10日の日最高気温の実況および気象会社X、Yによる日最高気温の予報を示したものである。予報精度の検証について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選ぶ。ただし、見逃し率は全予報数に対する割合とする。

(a) 実況で夏日になった日を抜き出して、日最高気温の予報の系統的な偏りを平均誤差(ME)により求めると、X社の予報には正の偏りがある。

(b) 実況で猛暑日になった日を抜き出して、日最高気温の予報精度を二乗平均平方根誤差(RMSE)により評価すると、Y社の方がX社より予報精度が高い。

(c) この期間の真夏日の予報の見逃し率は、X社の方がY社よりも低い。

1日2日3日4日5日6日7日8日9日10日
実況(℃)24293135384140363430
X社予報(℃)23303034374041373429
Y社予報(℃)24272935404140353529
選択肢(a)(b)(c)
①正正誤
②正誤正
③誤正正
④誤誤正
⑤誤誤誤

答え

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④ a:誤 b:誤 c:正

解説

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用語の確認

  • 夏日:日最高気温25℃以上
  • 真夏日:日最高気温30℃以上
  • 猛暑日:日最高気温35℃以上
  • 平均誤差(ME):(予報−実況)の平均。正なら予報が高めの偏り、負なら低めの偏り
  • RMSE:(予報−実況)の2乗の平均の平方根。小さいほど精度が高い

(a)について

実況で夏日(25℃以上)になったのは2日〜10日の9日間です。X社の誤差(予報−実況)は次のとおりです。

日2日3日4日5日6日7日8日9日10日
X社の誤差+1−1−1−1−1+1+10−1

合計は −2 なので、ME = −2 ÷ 9 ≒ −0.22℃ です。X社の予報には負の偏り(低めに予報する傾向)があるため、この記述は誤りです。

(b)について

実況で猛暑日(35℃以上)になったのは4日〜8日の5日間です。

日4日5日6日7日8日2乗の合計
X社の誤差−1−1−1+1+15
Y社の誤差0+200−15
  • X社:RMSE = √(5 ÷ 5) = 1.0℃
  • Y社:RMSE = √(5 ÷ 5) = 1.0℃

両社のRMSEは等しく、Y社の方が予報精度が高いとはいえないため、この記述は誤りです。

(c)について

実況で真夏日(30℃以上)になったのは3日〜10日の8日間です。このうち、予報が30℃未満だった(見逃した)日を数えます。

  • X社:10日(予報29℃)の1回 → 見逃し率 = 1 ÷ 10 = 10%
  • Y社:3日(予報29℃)、10日(予報29℃)の2回 → 見逃し率 = 2 ÷ 10 = 20%

X社の方がY社より見逃し率が低いので、この記述は正しいです。

以上より、(a)誤、(b)誤、(c)正となり、正解は④です。

備考

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