問題
発達中の温帯低気圧周辺の立体構造を、気圧の谷・尾根、高温・低温域、上昇流域の位置関係で示した東西鉛直断面図として最も適切なものを選択する問題です。
発達中の温帯低気圧周辺の立体構造を、対流圏全体の東西鉛直断面で模式的に示した図として最も適切なものを選ぶ。ただし、各高度における東西平均からの気圧偏差の極小を気圧の谷(実線)、極大を気圧の尾根(波線)、同じく気温偏差の極小を低温(長破線)、極大を高温(短破線)で示しており、灰色の領域は上昇流域を示している。Lは地上低気圧中心の位置を示している。

答え
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④
解説
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発達中の温帯低気圧の特徴
発達中の温帯低気圧(傾圧不安定波)の鉛直構造には、次のような特徴があります。
- 気圧の谷・尾根の軸は、高さとともに西へ傾く。地上低気圧Lの真上ではなく、上空の気圧の谷はLの西側にあります。
- 気温の極値の位置は気圧の谷・尾根からずれている。気圧の谷の西側(後面)では北風により寒気が南下して低温、東側(前面)では南風により暖気が北上して高温となります。気温の偏差の軸は、ほぼ鉛直か、高さとともにやや東へ傾きます。
- 上昇流域は気圧の谷の東側(谷の前面)にあり、高温域と重なります。気圧の谷の西側では寒気が下降します。
暖かく軽い空気が上昇し、冷たく重い空気が下降することで、有効位置エネルギーが運動エネルギーに変換され、低気圧が発達します。
各選択肢の検討
- ①:気圧の谷の西側が高温、東側が低温となっており、寒暖の配置が逆です。また上昇流域が谷の西側にあります。
- ②:寒暖の配置は正しいものの、上昇流域が気圧の谷の軸上にあり、谷の東側(前面)になっていません。
- ③:高温域が気圧の谷と重なり、尾根の位置に低温があります。発達中の低気圧の配置とは異なります。
- ④:気圧の谷・尾根は高さとともに西へ傾き、谷の西側に低温、東側に高温があり、上昇流域は谷の東側で高温域と重なっています。発達中の温帯低気圧の特徴をすべて満たしています。
- ⑤:低温・高温の軸が高さとともに大きく西へ傾いており、気圧の谷の傾きより大きくなっています。気温偏差の軸は鉛直に近いか東へ傾くので不適切です。
以上より、正解は④です。
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