【第65回】学科一般・問題2(2026年1月試験)

問題

静力学平衡の式と状態方程式を用いて、厚さ100mの乾燥空気の気層の上面と下面の気圧差を求める計算問題です。

静力学平衡の状態にある乾燥空気の気層において、上面と下面の高度差をΔz、気圧差をΔp、平均密度をρ、重力加速度をgとするとΔp = −ρgΔz の関係が成り立つ。ここでΔz = 100 m、気層の気圧の平均値を500 hPa、平均気温を−23℃としたときのΔpの絶対値として適切なものを選ぶ。ただし、g = 10 m s−2、乾燥空気の気体定数は287 J K−1 kg−1とする。

選択肢Δpの絶対値
①4.0 hPa
②5.7 hPa
③7.0 hPa
④8.3 hPa
⑤10.0 hPa

答え

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③ 7.0 hPa

解説

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考え方

静力学平衡の式 Δp = −ρgΔz を使うには、気層の平均密度ρが必要です。ρは乾燥空気の状態方程式から求めます。

p = ρRT → ρ = p / (RT)

平均密度の計算

  • p = 500 hPa = 5.0×104 Pa
  • T = −23℃ = 273 − 23 = 250 K
  • R = 287 J K−1 kg−1

ρ = 5.0×104 / (287 × 250) = 5.0×104 / 71750 ≒ 0.697 kg m−3

気圧差の計算

|Δp| = ρgΔz = 0.697 × 10 × 100 ≒ 697 Pa ≒ 7.0 hPa

以上より、正解は③です。

なお、地上付近(約1000 hPa、気温15℃程度)では密度は約1.2 kg m−3で、高度100mあたりの気圧差は約12 hPaです。500 hPa付近では空気の密度が地上の6割程度になるため、同じ厚さでも気圧差は小さくなります。単位をPaに直すこと、気温を絶対温度に直すことを忘れないようにしましょう。

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備考

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