問題
地上天気図と水蒸気画像をもとに、4地点(a)〜(d)のウィンドプロファイラによる高層風の時系列図ア〜エの組み合わせを選択する問題です。
4月のある日の9時の地上天気図と気象衛星ひまわりの水蒸気画像を図Aと図Bに示す。図ア〜エは、その日の7時〜11時に図Aの(a)〜(d)の4地点のウィンドプロファイラによって観測された高層風の時系列図のいずれかである。地点(a)〜(d)に対応する高層風の時系列図の組み合わせとして適切なものを選ぶ。

| 選択肢 | (a) | (b) | (c) | (d) |
|---|---|---|---|---|
| ① | ア | イ | ウ | エ |
| ② | ア | ウ | エ | イ |
| ③ | イ | ア | ウ | エ |
| ④ | ウ | ア | イ | エ |
| ⑤ | ウ | ア | エ | イ |
答え
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⑤ (a):ウ (b):ア (c):エ (d):イ
解説
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時系列図の読み方
時系列図は右から左へ時間が進みます(右端が7時、左端が11時)。矢羽根は羽根のついている側が風上で、短い羽根が5ノット、長い羽根が10ノット、旗矢羽根が50ノットを表します。また、ウィンドプロファイラは大気中の水蒸気や降水粒子による電波の散乱を利用して観測するため、空気が乾燥している高度ではデータが欠測しやすく、逆に雲や降水があると高い高度まで観測できます。
図Aでは、近畿付近に1002hPaの低気圧があって東へ35km/hで進み、低気圧から東へ温暖前線、南西へ寒冷前線がのびています。また、日本海にも低気圧があって東へ30km/hで進んでいます。図Bでは、朝鮮半島から日本海にかけて暗域(中上層の乾燥域)が広がり、東北北部から北海道付近にかけてその南東側に明域が帯状にのびています。
(a):ウ
(a)は低気圧の中心の西側で、寒冷前線の後面の寒気側にあたります。図ウでは、地上付近から高度1km付近まで北寄りの風、高度2〜3km付近は北西寄りの風となっており、低気圧後面の寒気の流入を示しています。また、高度約3.5〜6kmにデータがほとんどなく、中層が乾燥していることがわかります。これは水蒸気画像の暗域に対応する乾燥した空気が低気圧の後面に流れ込んでいるためと考えられます。
(b):ア
(b)は9時の低気圧の中心付近にあたります。図アでは、9時頃までは下層で西〜南西寄りの風が吹いていますが、9時半頃を境に高度2km以下の風向が北寄りに大きく変化しています。低気圧の中心がこの付近を東へ通過し、その後面の北寄りの風に変わったことを示しており、(b)に対応します。
(c):エ
(c)は東進する低気圧の前面(東側)で、温暖前線の近くにあたります。図エでは、高度1km以下で南〜南南東の強い風、高度1〜2km付近で南西の強い風が吹き、上空ほど西寄りに風向が変わっています(風向の時計回りの回転=暖気移流)。低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる様子を表しており、(c)に対応します。
(d):イ
(d)は東北北部付近で、水蒸気画像の暗域と明域の境界に近い、ジェット気流の通り道にあたります。図イでは、高度4km以上で50ノットを超える非常に強い西風が観測されており、高度約8kmまでデータが得られていることから上空に雲があって湿っていることがわかります。強い偏西風帯の下にある(d)に対応します。
以上より、(a)ウ、(b)ア、(c)エ、(d)イとなり、正解は⑤です。
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