問題
強い雨の発生を予測する指標の10日間の予測値と実況の図から、判定基準を変えたときのスレットスコア、空振り率、見逃し率の変化を求める計算問題です。
ある民間気象会社が「日最大1時間降水量が20mm以上となる強い雨」の発生を予測するための指標(日最大1時間降水量と正の相関がある)を作成した。図は、夏のある10日間における、翌日を対象とした指標の予測値と実況(●:対象となる強い雨が発生、×:対象となる強い雨の発生なし)の経過を示したものである。この図について述べた次の文章の下線部(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを選ぶ。ただし、空振り率、見逃し率は、全予報数に対する割合とする。
図に示された10日間について、日最大1時間降水量が20mm以上となる強い雨が発生するか・しないかを、翌日を対象とした指標の予測値を判定に用いて予想することとし、判定基準を変更した場合の予想精度の変化について調べた。
判定基準を指標の予測値50以上から40以上に変更した場合、変更前と比べて、スレットスコアは(a)0.125低くなり、空振り率は(b)0.2高くなる。
また、見逃し率を下げることを期待するならば、判定基準を(c)高くすればよい。

| 選択肢 | (a) | (b) | (c) |
|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 誤 |
| ② | 正 | 誤 | 正 |
| ③ | 正 | 誤 | 誤 |
| ④ | 誤 | 正 | 正 |
| ⑤ | 誤 | 正 | 誤 |
答え
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⑤ a:誤 b:正 c:誤
解説
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図の読み取り
図から各日の指標の予測値と実況を読み取ると、次のとおりです。
| 日 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 予測値 | 61 | 42 | 20 | 53 | 41 | 73 | 29 | 44 | 59 | 42 |
| 実況 | ● | × | × | ● | ● | ● | × | ● | × | × |
判定基準50以上の場合
- 適中(予想あり・実況あり):1日、4日、6日 → 3回
- 空振り(予想あり・実況なし):9日 → 1回
- 見逃し(予想なし・実況あり):5日、8日 → 2回
- 適中(予想なし・実況なし):2日、3日、7日、10日 → 4回
スレットスコア = 3 ÷ (3+1+2) = 0.5、空振り率 = 1 ÷ 10 = 0.1、見逃し率 = 2 ÷ 10 = 0.2
判定基準40以上の場合
- 適中(予想あり・実況あり):1日、4日、5日、6日、8日 → 5回
- 空振り(予想あり・実況なし):2日、9日、10日 → 3回
- 見逃し(予想なし・実況あり):0回
- 適中(予想なし・実況なし):3日、7日 → 2回
スレットスコア = 5 ÷ (5+3+0) = 0.625、空振り率 = 3 ÷ 10 = 0.3、見逃し率 = 0 ÷ 10 = 0
(a)について
スレットスコアは0.5から0.625へ、0.125高くなります。「0.125低くなり」は誤りです。
(b)について
空振り率は0.1から0.3へ、0.2高くなります。この記述は正しいです。
(c)について
この記述は誤りです。判定基準を高くすると「強い雨あり」と予想する回数が減るため、空振りは減りますが見逃しは増えやすくなります。実際に、基準を40以上から50以上に上げると見逃し率は0から0.2に増えています。見逃し率を下げるには、判定基準を低くすればよいことになります。
以上より、(a)誤、(b)正、(c)誤となり、正解は⑤です。
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