問題
10月のある日の気象衛星ひまわりの水蒸気画像に示したA〜Fの各領域の現象(台風、寒冷渦、バウンダリー、上層雲)について述べた次の文(a)〜(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを選択する問題です。
(a) 破線で囲まれた領域A、B、Cに見られる渦は、いずれも台風や熱帯低気圧に伴うものと推定される。
(b) 複数の矢印で示したDは、南西から北東方向にのびる暗域と明域の境界(バウンダリー)であり、これは上空の強風軸に対応するものと推定される。
(c) 領域E内の東側には、上層の寒冷低気圧に伴う上・中層雲のみからなる雲域が見られる。
(d) 領域Fには細かい縞状の上層雲が見られるが、これは台風の動きに影響を与えるジェット気流に対応したものと推定される。

| 選択肢 | (a) | (b) | (c) | (d) |
|---|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| ② | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| ③ | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
答え
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④ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
解説
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(a)について
この記述は誤りです。AとCの渦は、中心付近に明白色の濃密な雲域(Cでは明瞭な眼)があり、台風に伴うものと推定されます。
一方、Bの渦は、中心付近に背の高い濃密な雲域がなく、周囲を取り巻く暗域が渦を巻くように入り込んでいます。これは上層の寒気を伴う寒冷渦(上層の寒冷低気圧)の特徴であり、台風や熱帯低気圧に伴うものではありません。
(b)について
この記述は正しいです。Dの矢印に沿って、北側の暗域と南側の明域の境界(バウンダリー)が南西から北東へのびています。水蒸気画像で暗域と明域の境界が長く連なる場合、その付近には上空の強風軸(ジェット気流)が対応していることが多く、Dもこれに対応すると推定されます。
(c)について
この記述は誤りです。Eは周囲に暗域が渦巻く寒冷渦で、その東側にはもこもことした明白色の雲域が見られます。寒冷渦の東側(前面)では上層の寒気と下層の暖湿な空気により大気の状態が不安定になりやすく、積乱雲などの対流雲が発生しやすい領域です。したがって、この雲域は上・中層雲のみからなるものではなく、下層から発達した対流雲を含むと考えられます。
(d)について
この記述は誤りです。Fは台風Cの東側に接する領域で、台風の中心から外側へ向かって吹き出す上層の発散流(アウトフロー)に伴う細かい縞状の巻雲が見られます。発達した台風の周囲では、上層で吹き出す気流によってこのような縞状の上層雲が現れます。
ジェット気流は図の北部、Dのバウンダリー付近の中緯度に位置しており、台風のすぐ東側にあるFの縞状の雲は、ジェット気流に対応したものではないと推定されます。
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