気象庁が発表する⼤⾬に関する防災気象情報について述べた次の⽂(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。
(a) ⼤⾬特別警報(⼟砂災害)は、設定された⼟壌⾬量指数の基準値以上となる1km 格⼦が1格⼦以上出現するか、または出現すると予想され、かつ、激しい⾬がさらに降り続くと予想される⼆次細分区域に発表される。
(b) 「顕著な⼤⾬に関する気象情報」は、⼤⾬による災害発⽣の危険度が急激に⾼まっている中で、線状の降⽔帯により⾮常に激しい⾬が同じ場所で降り続いている状況を「線状降⽔帯」というキーワードを使って解説する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。
(c) 「記録的短時間⼤⾬情報」は、⼤⾬警報の発表中にその地域で、数年に⼀度しか起こらないような記録的な短時間の⼤⾬が予測されたときに発表される。
(a) | (b) | (c) | |
① | 正 | 正 | 誤 |
② | 正 | 誤 | 正 |
③ | 誤 | 正 | 正 |
④ | 誤 | 正 | 誤 |
⑤ | 誤 | 誤 | 誤 |
④ a:誤 b:正 c:誤
「⼤⾬特別警報(⼟砂災害)は、設定された⼟壌⾬量指数の基準値以上となる1km 格⼦が1格⼦以上出現するか、または出現すると予想され、かつ、激しい⾬がさらに降り続くと予想される⼆次細分区域に発表される。」
これは誤です。「1格⼦以上出現する」ではなく「10個以上まとまって出現する」が正解です。

(ホーム>知識・解説>特別警報について>気象等に関する特別警報の発表基準)
「「顕著な⼤⾬に関する気象情報」は、⼤⾬による災害発⽣の危険度が急激に⾼まっている中で、線状の降⽔帯により⾮常に激しい⾬が同じ場所で降り続いている状況を「線状降⽔帯」というキーワードを使って解説する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。」
これは正です。問題文の通りです。
「顕著な⼤⾬に関する気象情報」は、線状降水帯が発生したときに出される情報です。
警戒レベル相当情報を補足する情報として位置づけられていて、警戒レベル4相当以上(下図の紫または黒)の状況で発表されます。

「「記録的短時間⼤⾬情報」は、⼤⾬警報の発表中にその地域で、数年に⼀度しか起こらないような記録的な短時間の⼤⾬が予測されたときに発表される。」
これは誤です。「予測されたとき」ではなく「観測または解析したとき」に発表されます。
記録的短時間大雨情報(キロク雨)は、予報ではなく実況の情報です。実際に雨が降っている状況で、以下の条件を満たしたときに、発表されます。
・雨量基準を満たしている(地域により1時間雨量80~120ミリで設定されている。)
・大雨警報の発表中
・キキクル(危険度分布)の「危険」(紫)が出現している
現在の雨が、その地域にとって大雨災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であることを知らせています。