気象の知識 降水過程

併合過程【降水過程】

終端速度

水滴は重力の影響を受けて、はじめは加速しながら落下します。

加速の度合いは水滴の大きさや質量に関係なく一定で、これを重力加速度と呼びます。

また、水滴は落下するときに空気の抵抗を受けます。

水滴はある程度の所まで加速して落下すると、重力と空気抵抗力がつり合うようになり、それ以上は加速しないで一定の速さで落ちていくようになります。

このときの速さが終端速度です。

水滴の終端速度を計算すると以下のようになります。

終端速度Vは水滴の半径rの2乗に比例します。

よって水滴の終端速度は水滴が大きいほど速くなります。

(雨の科学(武田/喬男))

併合過程

水滴の終点速度は、水滴が大きいほど速くなります。

よって大きい水滴のほうが小さい水滴よりも落下速度が速いので、小さい水滴に追いついて衝突&併合して成長します。

これが併合過程です。

水滴の併合過程では、水滴の⼤きさが不ぞろいのほうが速く成⻑します。

雲と雨の気象学(水野量)

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