地衡風
「気圧傾度力にコリオリ力の影響を加味した力」を地衡風といいます。
- 気圧傾度力=高気圧から低気圧に向かってはたらく力
- コリオリ力=地球の自転によってはたらく力
静止している空気には気圧傾度力がはたらいて、高気圧側から低気圧側に向かって動き始めます。
コリオリ力の大きさは「2ΩVsinΦ」なので、空気が動き始めてV(風速)が大きくなると、コリオリ力も大きくなります。
すなわち、風が右へ右へと曲げられるようになります。
最終的に気圧傾度力とコリオリ力がバランスをとって、等圧線に沿って風が吹くようになります。
これが地衡風です。
北半球の場合、地衡風は「低気圧を左側」「高気圧を右側」にして吹きます。