【第66回】学科一般・問題2(2026年8月試験)

空気塊の温度と水蒸気量に関連する物理量について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。ただし、空気塊の中に水粒子や氷粒子は存在しないものとする。

(a) 温度と気圧が同じであれば、湿潤空気塊は乾燥空気塊より密度が大きい。

(b) 湿潤空気塊を気圧一定のもとで加熱した場合、混合比は加熱後も加熱前と同じである。

(c) 温度が同じであれば、混合比が大きい空気塊の方が仮温度は高い。

(d) 飽和水蒸気圧は、温度が同じであれば空気塊の気圧に反比例し、気圧が高いほど値が小さい。

(a)(b)(c)(d)
①正正正誤
②正誤誤誤
③誤正正誤
④誤正誤正
⑤誤誤正正

③ a:誤 b:正 C:正 D:誤

「温度と気圧が同じであれば、湿潤空気塊は乾燥空気塊より密度が大きい。」

これは誤です。同じ温度・気圧なら、湿潤空気のほうが乾燥空気より密度が小さいです。

水蒸気 H₂O の分子量は18、乾燥空気の平均分子量は約29。つまり、水蒸気が混ざるほど平均分子量が小さくなります。

「湿潤空気塊を気圧一定のもとで加熱した場合、混合比は加熱後も加熱前と同じである。」

これは正です。混合比は、w=水蒸気の質量乾燥空気の質量w=\frac{\text{水蒸気の質量}}{\text{乾燥空気の質量}}です。

単に加熱しただけで水蒸気や乾燥空気の質量は変わらないので、混合比も変わりません。

「温度が同じであれば、混合比が大きい空気塊の方が仮温度は高い。」

これは正です。仮温度 TvT_v は近似的に、

Tv≃T(1+0.61w)T_v\simeq T(1+0.61w)です。

したがって同じ気温なら、混合比 ww が大きいほど仮温度は高くなります。

「飽和水蒸気圧は、温度が同じであれば空気塊の気圧に反比例し、気圧が高いほど値が小さい。」

これは誤です。飽和水蒸気圧は温度によって決まります。周囲の気圧が高いから小さくなるわけではありません。

備考

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