【第66回】学科一般・問題1(2026年8月試験)

地球大気の鉛直構造や組成について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a) 1月や7月の中間圏界面付近の気温は、夏極付近の方が冬極付近より高い。

(b) 成層圏界面付近より上の高度における乾燥空気の組成は、高度が高いほど分子量の小さい気体の割合が多くなっている。

(c) 対流圏内では、乾燥空気における窒素と酸素を合わせた比率(体積比)は約97%である。

(a)(b)(c)
①正正誤
②正誤正
③正誤誤
④誤正正
⑤誤誤誤

⑤ a:誤 b:誤 C:誤

「1月や7月の中間圏界面付近の気温は、夏極付近の方が冬極付近より高い。」

これは誤です。中間圏界面付近では、夏極のほうが冬極より低温になります。

中間圏では大気波動に伴う循環によって、

夏極:上昇流 → 断熱冷却 → 低温
冬極:下降流 → 断熱昇温 → 高温

となります。したがって「夏極の方が高い」は逆です。

「成層圏界面付近より上の高度における乾燥空気の組成は、高度が高いほど分子量の小さい気体の割合が多くなっている。」

これは誤です。成層圏界面は高度約50 kmですが、そこを越えたらすぐに分子量による成分分離が始まるわけではありません。

中間圏を含む高度約80~100 km程度までは大気がよく混合される均質圏です。その上の非均質圏になると、分子量の小さい気体ほど高高度で相対的に多くなります。

したがって「成層圏界面付近より上」という記述では誤りです。

「対流圏内では、乾燥空気における窒素と酸素を合わせた比率(体積比)は約97%である。」

これは誤です。乾燥空気はおよそ、

窒素 N₂:78%
酸素 O₂:21%

なので、

78+21≃99%

です。「約97%」ではありません。

備考

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