【第52回】学科専門・問題14(2019年8月試験)

 全般海上警報について述べた次の⽂(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを⼀つ選べ。

  1. (a) 熱帯低気圧(TD)に対して海上強⾵警報が発表された場合,そのTDは今後台⾵になる可能性がある。

  2. (b) 海上濃霧警報は,視程がおおむね1km以下の状態に既になっているか,または24時間以内にその状態になると予想される状況のときに発表される。

  3. (c) 台⾵が温帯低気圧に変わった後でも,⾵速64ノット以上が予想される場合は海上台⾵警報が発表される。

  4. (d) 階級が「TS」の台⾵に対して,海上台⾵警報が発表されることはない。

(a)のみ正しい
(b)のみ正しい
(c)のみ正しい
(d)のみ正しい
すべて誤り
答え
① (a)のみ正しい
解説 (a)について
「熱帯低気圧(TD)に対して海上強⾵警報が発表された場合,そのTDは今後台⾵になる可能性がある。」

これはです。

海上強⾵警報の基準は「最大風速34ノット以上48ノット未満」です。

台風は「熱帯低気圧のうち最大風速34ノット以上のもの」です。

よって熱帯低気圧に対して海上強⾵警報が発表された場合、台風になる可能性があります。(参考:気象庁HP(海上警報)

解説 (b)について
「海上濃霧警報は,視程がおおむね1km以下の状態に既になっているか,または24時間以内にその状態になると予想される状況のときに発表される。」

これはです。1kmではなく500m以下です。(参考:気象庁HP(海上警報)

■海上濃霧警報の定義
視程(水平方向に見通せる距離)が0.3海里(約500m)以下。
※ただし瀬戸内海は0.5海里(約1km以下)

解説 (c)について
「台⾵が温帯低気圧に変わった後でも,⾵速64ノット以上が予想される場合は海上台⾵警報が発表される。」

これはです。

海上台⾵警報の基準は「台風による風が最大風速64ノット以上」なので、温帯低気圧に変わった後は、海上台⾵警報は発表されません。(参考:気象庁HP(海上警報)

解説 (d)について
「階級が「TS」の台⾵に対して,海上台⾵警報が発表されることはない。」

これはです。
台風の階級は以下の通りです。(参考:気象庁HP(台風の階級)

階級 最大風速 備考
TS(Tropical Storm) 34ノット以上、48ノット未満 海上強風警報に相当
STS(Severe Tropical Storm) 48ノット以上、64ノット未満 海上暴風警報に相当
TまたはTY(Typhoon) 64ノット以上 海上台風警報に相当

海上台⾵警報は「台風による風が最大風速64ノット以上になっているか、24時間以内に発生すると予想される場合」に発表されます。

よって階級がTSの台風でも、24時間以内に最大風速64ノット以上になる予想の場合、海上台⾵警報が発表されます。(参考:気象庁HP(海上警報)

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