【第52回】学科専門・問題10(2019年8月試験)

 図ア~ウは,三つの異なる日の500hPa高度・渦度解析図である。地上における気象状況を説明した次の文(a)~(c)に対応する図ア~ウの組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。

(a) 低気圧が日本海中部にほぼ停滞しており,北日本から西日本にかけての日本海側で雪が降っている。

(b) 梅雨前線が山陰沖から北日本に停滞しており,前線の活動は活発になっている。

(c) 九州の南に発達中の低気圧があり,北日本の一部を除き全国的に雨や雪が降っている。

  (a) (b)  (c)
① ア イ ウ
② イ ア ウ
③ イ ウ ア
④ ウ ア イ
⑤ ウ イ ア

答え
④ ウ ア イ
解説 (a)について
低気圧が日本海中部にほぼ停滞しており,北日本から西日本にかけての日本海側で雪が降っている。」
 
問題文より以下のことが推測できます。
・冬の天気図である。
・地上で日本海中部にある低気圧に対応する500hPaの低気圧があるかもしれない。
 
ア~ウの天気図で、上記の推測に合致する天気図はです。
ウの天気図を見ると5700m高度がだいぶ南のほうにあるので、日本付近は比較的、高度場が低い(=季節が冬である)ことがわかります。さらに日本海中部のあたりには低気圧があります。
解説 (b)について
梅雨前線山陰沖から北日本に停滞しており,前線の活動は活発になっている。」
 
問題文より6月~7月ごろの天気図であることが推測できます。さらに梅雨前線などの停滞前線は、500hPa天気図の渦度0線付近に位置することが多いです。(参考:気象庁HP
 
ア~ウの天気図で、これらに合致する天気図はです。
アの天気図を見ると5700m高度が北海道のあたりにあるので、日本付近は比較的、高度場が高い(=季節が夏である)ことがわかります。そして渦度0線が日本海~北日本にかかっていることがわかります。
解説 (c)について
九州の南に発達中の低気圧があり,北日本の一部を除き全国的に雨や雪が降っている。」
 
問題文より以下のことが推測できます。
・冬ごろの天気図である。
・地上で九州の南にある低気圧に対応する500hPaの低気圧があるかもしれない。
 
ア~ウの天気図で、九州の南にあたりに低気圧がある図はありません。ただしイの天気図の九州付近には正渦度極大域があります。そしてイの天気図を見ると5700m高度が少し南のほうにあるので、日本付近は比較的、高度場が低い(=季節が冬に近い)ことがわかります。よって(c)に合致する天気図はです。
※正直、(c)がイの天気図だと判断するのは難しかったです。(a)がウの天気図、(b)がアの天気図だろうと判断して、消去法で(c)がイだと判断しました。

-【第52回】2019年8月試験
-

Copyright© 気象予報士試験ドットコム , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.