【第52回】学科専門・問題7(2019年8月試験)

 図は,2月のある日の気象衛星可視画像である。この画像に見られる現象について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①~⑤の中から一つ選べ。

(a) 領域Aの雲パターンはLモードと呼ばれる。大気下層の風向とほぼ平行な走向をもつ筋状雲である

(b) 領域Bの帯状に広がる発達した雲域はJPCZに伴うものであり,積乱雲などを伴って顕著な降雪・雷・突風などを引き起こすことがある

(c) 領域Cの雲パターンはTモードと呼ばれる。大気下層の風向とほぼ直交する走向をもつ筋状雲である

  (a) (b)  (c)
① 正 正 正
② 正 誤 正
③ 正 誤 誤
④ 誤 正 誤
⑤ 誤 誤 正

答え
① 正 正 正 または ④ 誤 正 誤
※試験では「走向」ではなく「走行」と、誤った漢字で出題されたため、①だけでなく④も正解となった。
解説 (a)について
「領域Aの雲パターンはLモードと呼ばれる。大気下層の風向とほぼ平行な走向をもつ筋状雲である。」
 
これはです。衛星画像で、積乱雲や雄大積雲による多数の雲列が平行に並ぶパターンを「筋状雲」といいます。下層風に平行な走向を持つので「L(Longitudinal)モードの雲」と呼ばれます。(参考:気象庁HP
解説 (b)について
「領域Bの帯状に広がる発達した雲域はJPCZに伴うものであり,積乱雲などを伴って顕著な降雪・雷・突風などを引き起こすことがある。」
 
これはです。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)は風と風がぶつかるシアーラインです。シアーライン上では雲が発生・発達しやすくなります。JPCZは冬の日本海でできて、北陸地方などに発達した雪雲が流れ込むことがあります。(参考:気象庁HP
 
2018年2月、JPCZによって北陸地方で大雪になりました。(参考:日本気象株式会社HP
解説 (c)について
「領域Cの雲パターンはTモードと呼ばれる。大気下層の風向とほぼ直交する走向をもつ筋状雲である。」
 
これはです。下層風にほぼ平行な筋状雲(L モード)に対して、ほぼ直交する走向を持つ筋状雲を「T(Transverse)モード」の雲と呼んでいます。(参考:気象庁HP

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